登場人物-魔女教大罪司教

『嫉妬』を除く六つの大罪の名を冠する『魔女教』の幹部。今代の『傲慢』は不在。


ペテルギウス・ロマネコンティ/ 『怠惰』

魔女教大罪司教『怠惰』担当。誕生日なんて関係ない
年齢402歳。身長180センチ。体重50キロ台 (*1)深緑の髪をおかっぱみたいな長さで切り揃えて、虫のように無感情な目をした痩せぎすの人物。首を傾け、腰を曲げ、奇態な体勢で話すことを好み、また自らの肉体を自傷することを好んで行う、見間違える心配もないぐらい完全に変質者。
名称はオリオン座α星ベテルギウス(Betelgeuse)に由来。
四百年前、魔女サテラが活動していた時代から生き長らえてきた邪精霊であり、宿主の肉体を乗り換えることで生を繋いできた。また同じ400年前ごろにエキドナ及びベアトリスと面識があった模様で、askによると元は土の微精霊。
彼の生きる理念は『勤勉さ』と『愛』の二つだけであり、それを証明することだけが彼の生き甲斐であり、生きる理由。最初期の大罪司教であり、サテラへの偏執的な愛情も大罪司教の中でもっとも強い。福音書の記述に従い、他の魔女教徒の誰よりも先駆けて活動することから、魔女教の中でも突出してその存在の知名度と被害の大きさを高めていた厄介者。
肉体のない邪精霊であることから、乗り移った肉体が感じるあらゆる五感に快感を得る。特に痛みに関しては生の実感を強く味わえることから、過剰な自傷行為に走る傾向があった。
クズばかりの大罪司教の中で最初の敵であり、その脅威の一端を知らしめられたと思える好人物。その行いの数々の根幹、彼と魔女との関わりは実は物語の深いところに絡みついており、『ペ』テルギウスである理由や、四百年前にいったいなにがあったのかなど作品全体を見てもけっこうな重要人物。
能力は『怠惰』の魔女因子。大罪司教がそれぞれに宿す因子の一つ、『怠惰』を取り込んでいる。精霊術の素養のないものの肉体を蝕む『怠惰』に、届かないところへ手を届かせる『見えざる手』と、初見殺し特化の嫌がらせタイプ。ここに精霊である本人の乗り移り特性が加わると、本編のしつこい敵役が出来上がってくる。なお、既に精霊と契約済みの者には乗り移ることが出来ない。
魔女教の創設者の一人。100年前は穏健派で、司教の名に相応しい、理性的で丁寧な物腰の人格者だった。一方でこの頃から既に激情家ではあったらしく、エミリアは在りし日のペテルギウスを『泣き上戸』と評している。当時の容姿は、切り揃えた緑の髪に精悍だが柔和な顔立ち、細面だが体つきは引き締まった印象で背が高く、黒の法衣を着ていた。当時の愛称はジュース。
フォルトナと親交が深く、エミリアと三人で過ごす姿はまるで親子のように仲睦まじかった。パンドラとレグルスの襲撃に対抗するため、資格のない身で『怠惰』の魔女因子を取り込み、削られる命の代償に力を得た冒涜者。パンドラの権能に嵌まって、命を賭してでも守りたかったフォルトナを自らの手で害してしまい、正気を失った。

「ワタシは魔女教、大罪司教――『怠惰』担当、ペテルギウス・ロマネコンティ……デス!」

ライ・バテンカイトス / 『暴食』

魔女教大罪司教『暴食』担当。
濃い茶色の髪を膝下まで伸ばした、背丈の低い少年。身長は154センチほどで、年齢は14、5歳ぐらい。細い体をボロキレのような薄汚れた布でくるんだだけの服装をしている。
名称はくじら座ζ星バテン・カイトス(Baten Kaitos)に由来。
『暴食』の権能は、相手の『名前』を食べて周囲の記憶から奪い、相手の『記憶』を食べて当人の記憶を奪う。両方を奪われれば、それはもう何者でもないヌケガラだけが残り、ヌケガラはなにもできないし、なにもされない状態になる。もちろん、排泄も不要。

食べられた人物の能力を経験、才能ともに引き継ぐことができる。また『名前』を食べられた人物が使う魔法の行使も可能とさせる。
『暴食』の権能は『名前』を食べるのに正式な名前である必要があり、偽名や愛称もしくは本人が本名を知らない場合では『食事』を行ってしまうと嘔吐してしまう。

商人という存在に強い敵意を執念を感じ ”物に値段付けて、他人に売り払って私服を肥やす連中。人間の価値も思惑も、全部天秤の上に載せて計算する亡者”と評するほどの物。
ボロキレの下には見える範囲の全てに鞭の痕、焼きごての痕、刃物で刻まれた痕、荒く削られた痕、抉られた痕、獣の牙の痕、青黒くなるまで殴られた痕などの大量の傷跡がのこっている。

『暴食』の中では『美食家』である。

「愛! 義侠心! 憎悪! 執念! 達成感! 長々と延々と溜め込んで溜め込んでぐっつぐつに煮込んで煮えたぎったそれが喉を通る満足感ッ! これに勝る美食がこの世に存在するかァ!? ないね、ないな、ないよ、ないさ、ないとも、ないだろうさ、ないだろうとも、ないだろうからこそ! 暴飲! 暴食! こんなにも! 僕たちの心は、俺たちの胃袋は、喜びと満腹感に震えてるんだからッ――――――じゃァ、イタダキマス」

ロイ・アルファルド / 『暴食』

魔女教大罪司教『暴食』担当。
名称はうみへび座α星アルファルド(Alphard)に由来。
バテンカイトスとは別の名前の『暴食』担当。
ぼさぼさの長い焦げ茶の髪に、布を体に巻き付けただけのような粗雑な格好。そして幼い顔立ちと悪戯な笑みに、この世に存在するあらゆる毒を煮詰めたような腐り切った目の輝きをしている少年。
両手に短剣を装備し、小柄な体躯の速度と身軽さを活かして戦う。

『暴食』の中では『悪食』である。

「嬉しいな、嬉しいね、嬉しいさ、嬉しいとも、嬉しすぎるから、嬉しいと思えるから、嬉しいと感じられるからこそ! 暴飲! 暴食ッ! 待ち焦がれたものほど、腹を空かしておけばおくほど! 最初の一口がたまらなくうまくなるってもんさ!」

ルイ・アルネブ / 『暴食』

魔女教大罪司教『暴食』担当。
名称はうさぎ座α星アルネブ(Arneb)に由来。
バテンカイトス、アルファルドとは別の名前の『暴食』担当。
名乗りの時の見た目は焦げ茶の髪を長く伸ばした四十路に迫ろうかという見た目の筋骨隆々とした大男。その厳つい見た目を裏切るような女言葉を使う。
バテンカイトス、アルファルドの両名をライ、ロイと呼びまるで兄弟であるような口ぶりをする。
また、美食をこだわりにするバテンカイトス、悪食をこだわりとするアルファルドのように『何を食べるか』に重きを置かず『誰と食べるか』を重要視する。

オットーいわく瞳は”渦巻く狂気と怨嗟が、バテンカイトスとは段違いにどす黒いもの”である。
シリウス曰く『暴食』の中では『飽食』らしい。

「いい、いいわ、いいわね、いいわよ、いいじゃない、いいじゃないのさ、いいだろうからこそ……私たちも、あたしたちも、『食す』価値をあなたに見る」

レグルス・コルニアス / 『強欲』

魔女教大罪司教『強欲』担当。
細身の体つきに、長くも短くもなければ奇天烈に整えられたわけでもない白髪。黒を基調とした服装は特別華美でも貧相でもなく、面貌も目を引く特徴はない。いたって平凡で、どこにでもいそうでどこにでも溶け込めそうで、街中で見かければほんの十数秒で記憶から消えてしまいそうな、そんな凡庸な見た目の男。
名称はしし座α星レグルス (Regulus)に由来。
多弁かつ饒舌で、呼び名に反して自らを無欲と称し、事あるごとにもっともらしい一般論(?)をくどくどと語る。が、実際は自分の我が儘を他者に押し付けてたり、正当化しているだけという身勝手な人物。加えて相手の言動が自分の意に沿わぬものであった場合、無茶苦茶な難癖を付けた上で「権利を侵害された」として激昂する駄々っ子。百年前の時点で、七十八人の妻がいた。
軽く持ち上げた手を振るだけで、他者の両腕が肩から千切れて弾け飛ぶ。土を掘り返してぶちまけるだけで、投じた泥や石の破片は散弾となり、人体など一瞬で血煙に変える。何か、他者からの影響を受けないカラクリがあり、強大な暴力を受けても傷を負うどころか、衣服に汚れ一つ付かないなど、攻防において隔絶した力を持つ。戦闘技術そのものは完全に素人であるが、このようにそれを補って余りあるほどの力を持つため、実質弱点はないに等しい。魔女教の中でも被害の大きさによって特に有名。ヴォラキア帝国の精強な兵たちが守り、その堅固さから城塞都市と呼ばれたガークラという都市を、ひとりで攻め落とした。
また名前回によると年齢は200歳にはなってない模様。「何年も何十年も百数十年もずっとこうして、誰より忠実に大罪司教をやってきた。初めて魔女因子に選ばれてこの権能を手に入れて、稼ぎの悪いくせに酒浸りの父親とグチグチと毎日毎日不平不満を垂れるばかりの母親と僕の取り分にまで虎視眈々と目を光らせているいやしい兄弟たちを皆殺しにして、僕を小馬鹿にしたような目で見る村の連中も、僕をあんなどうしようもない村と家に押し込んだ町の連中も、そもそもあんな町や村を何もせずに放置していた無能に運営されてた国の連中も全部バラバラにして、全部なくしてようやく僕の僕らしい生き方に気付けたんだよ!」

権能は、『時間停止』と『小さな王』
『時間停止』では、自身や触れたものの時間を停止することで、無敵になると同時に、自身や触れたものを最強の武器とすることができる。ただし、権能行使中は、自身の心臓の時間も止まるため、単体では不完全(ギアスのロロ)
『小さな王』は、他人の心臓に小さな自分の心臓を寄生させることで、『時間停止』の欠点を排除するもの(心臓を移せる条件については不明)だが、あくまで疑似心臓であるため、つぶされても死なない上、気づかない。スバルのインビジブル・プロヴィデンス(笑)が通じるので、さすがにこの疑似心臓には『時間停止』が通じない。

「僕の意見を無視するってことだ。僕の権利を侵害するってことだ。僕の僕に許されたちっぽけな僕という自我を、私財を、僕から奪おうってことだ。――それは、いかに無欲な僕でも許せないなぁ。」

シリウス(・ロマネコンティ )/ 『憤怒』

魔女教大罪司教『憤怒』担当。
頭部を乱雑に巻いた包帯で覆い、わずかに露出したギラギラと輝く瞳で世界を睥睨している。黒いコートで細身の体をがっちりと包み、両腕には長く歪な鎖を縛り付け、先端を床に引きずりながら歩く異形の怪人。
名称はおおいぬ座α星シリウス (Sirius) に由来。
『憤怒』を名乗れる程度には、怒らせると怖い。といっても、怒らなくても怖いが気持ち悪さが上回ってる。
ペテルギウスのストーカー。自称嫁。
詳細はまだ不明だが、傷や感情を共有する能力を持つ。権能によって、共有するかしないかの対象を選ぶことができる。また、炎を操る。

「ああ、心を震わす忌まわしき『憤怒』! 怒り、即ち激しい感情! 激情こそが人の心に根付く大罪であるのなら、切っても切り離せない宿業であるのなら、喜びで心を満たすべきなのです! 今このとき、皆の心が一つになっているように!」

カペラ・エメラダ・ルグニカ / 『色欲』

魔女教大罪司教『色欲』担当。女。大罪司教の中で一番のクズ。 (*2)
「ルグニカ」という名前から分かるように、「いるはずのない」王族の名前を名乗っている。子どもじみた残虐性を感じさせる、礼節に唾を浴びせて踏み躙るような喋り方をしている。
名称はぎょしゃ座α星カペラ(Capella)に由来。
権能によって姿は自在に変わり、作中では黒竜、小柄な少女、豊満な体を持つ成人女性、純朴そうな村娘といった風情の少女、あどけない顔に淫靡な笑みを浮かべた幼い童女といった様々な姿に変貌した。
この世の全ての愛と尊敬は全て自分に一人占めされるためにあると言い放ち、愛されるために自分の姿を相手の好みに変え、他人の姿を醜く変え、自身の魅力を上に上に上に上げ、自身以外の魅力を下に下に下に下げ、誰もがカペラを愛するようにしようとする、人間の尊厳と価値観を弄ぶ怪物。
龍の血が混ざっているらしく、死ぬ寸前だったスバルの体に浴びせられたカペラの血は右足の傷口から体内に侵入し、スバルの体を蹂躙し、侵食した。
『色欲』の権能は変異と変貌。
竜の尾を生やし、獣の腕を伸ばし、大鳥の翼を広げる少女という、本来あり得る形ではない異形にすら変貌できる。
誰のどんな変態的な欲求にも応えられる、あらゆる価値観の美意識の究極を体現でき、ありとあらゆる価値観を冒涜し、踏み躙り、自身へ視線を浴びせることを強要する権能。
凄まじい再生力は変身能力による傷の隠匿と予想された。
カペラ自身だけでなく自分の肉体以外の対象にも効果を及ぼすことができ、人々を竜や蠅に変えた。

『アタクシは魔女教大罪司教、『色欲』担当――カペラ・エメラダ・ルグニカ様ってーもんです! きゃははははっ! 敬え、崇めろ、泣いて嘆願して惨めったらしく死に腐れ! クズ肉共! きゃはははっ!』

  • 最終更新:2017-05-14 12:52:43

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