登場人物-王選エミリア陣営


ナツキ・スバル / 菜月 昴

物語の主人公。「万物不当の一文無し」。
年齢17歳。web版では身長173センチ。体重70キロ。書籍版では身長172センチ。体重66キロ。
趣味は生活の役に立たない技能の取得。
特技は裁縫、刺繍、弾き語り、似顔絵、ベッドメイク、粘土細工、習字、日曜大工、手品、折り紙、あやとり、オセロ、パズル、IQテスト、etc。
4月1日生まれ。黒の短髪、平凡な顔立ち、筋肉質のがっちりした体格の高校生。目つきだけは異常に悪い三白眼。
死ぬと記憶を保ったまま一定の過去へ巻き戻る『死に戻り』という能力を利用して、周囲の人々を死の運命から救い出すために奮闘する。空気を読まないふざけた態度で人の神経を逆撫でするウザい性格だが、情に厚く大事な人を守るためなら茨の道を突き進む諦めの悪い性格。丈夫な体と運動神経には自信があるが、持久力はない。珍しい陰属性の魔法に適性があるが、ゲートが制御不可能なためすぐにマナ切れを起こす。父と母の三人家族で、学校へは登校せずに好きなだけ寝て遊ぶ怠惰な生活を送っていた。座右の銘は「やるかやらないか迷ったらやらない」。突然異世界召喚されたところを助けてくれたエミリアに恋心を抱き、彼女を守る事を何よりも優先させる。一方、惜しみない愛情と期待を寄せてくれるレムのことを大切に思っており、死に戻りという孤独な戦いの中で心の支えにしている。
陰魔法の使い手である精霊ベアトリスと契約を交わしたものの、禁書庫の焼失や初陣での強力な魔法によってマナを使い果たし、スバルが供給できるマナも少ないため、以前のように魔法を使うことはできない。ベアトリスの活動維持と、ゲートが壊れたスバルのマナ詰りの解消を兼ねて、日に一度はマナの受け渡しが必要となった。ガーフィール作のアスレチックで、体を鍛える移動術パルクールを習得。ミロード家でサプライズによる騎士叙勲の儀を執り行い、正式にエミリアの騎士となった。
クルシュと共にかけられた『色欲』のカペラの龍の血の呪いに対して何らかの耐性がある模様。

「俺の名前はナツキ・スバル! 銀色のハーフエルフ、エミリアの騎士!」

パトラッシュ

こちらの世界に換算した時の誕生日は4月15日。(twitterより)
漆黒の体皮を持つスバルの地竜。性別はメス。
白鯨戦前に好きな地竜を選ぶよう言われた時にピンときて選び、白鯨討伐の報酬としてクルシュから引き取った。名前は、忠義に厚い相棒、と考えたスバルが白鯨戦の最中にとっさに名付けた物。足が速くて、体力もあって、なにより賢い。地竜の中でも気難しいとされるダイアナ種だが、スバルには身命を賭して懸命に尽くしてくれるほど懐いている。常に命の危機に晒されているスバルと共に幾つもの死線を乗り越え、どんなに負傷しても息絶えるその時までスバルを守り通す忠竜。
なおナンパの件は「あれはユリウスの軽口です。パトラッシュは貞淑な淑女なので、余所の地竜に軽々しくついていったりしませんぜ。」とのこと。

エミリア

メインヒロイン。こちらの世界に換算した時の誕生日は9月23日。
実年齢約百七歳、外見年齢十八歳、精神年齢十四歳。身長164センチ。銀色の長い髪に紫紺の瞳を持つ美貌のハーフエルフ。自分の容姿には無頓着で、髪型や服装などの身だしなみはパックに一任している。愛称は、リア、エミリアたん、エミリー。
精霊と契約して四系統の魔法を使いこなし、主に氷系統の魔法を使う『精霊術師』。お人好しで面倒見が良いが、本人はそれを認めようとせず、他者のための行動を自分のわがままだと思い込む面倒な性格。座右の銘は、「一生懸命」。 パックを唯一の家族として信頼しており、頬をふくらませたり甘えてみたりと子供っぽい一面を見せる。世界から恐れられている嫉妬の魔女と特徴が似ているということで、不当な差別を受けてきた。人里離れた森の奥で暮らしていたため、世情に疎い。王選候補者のひとりで、前述のような偏見を受けながらも王になるために努力を怠らない頑張り屋。
七歳の時から、六、七年前にパックに起こされるまで、百年ほど氷の中で眠りに就いていた。幼少期は母代りのフォルトナとエルフの集落で暮らしており、お姫様のように大切に育てられていた。魔女教の襲撃を受けフォルトナの死を目の当たりにしたショックで力が暴走し、エミリア共々あたり一帯が氷漬けとなった。パンドラの権能によって氷漬けになる前の記憶を改ざんされていたが、過去を見る試練の中で本当の記憶を取り戻した。自分が精霊の力を借りなくても魔法を使えていたことも思い出し、試練後は精霊術師であり魔法使いとなっている。
茶会での『嫉妬』の魔女サテラの姿がエミリアと瓜二つであったり、エキドナが「魔女の娘」と呼び一方的に嫌悪を向けるなど、
エミリアと『嫉妬』の魔女の間には種族の一致に留まらざる何らかの関係性が本編の中で何度も示唆されている。
コミックスのキャラクター紹介によると意外と不器用で歌と芸術が壊滅的。趣味はパックの毛繕い・勉強、特技は料理(自称)・歌(抹消)・速読(ただし物語に感情移入して止まる)・字が綺麗・石積み(時間潰し)

「――絶対の絶対、助けたりしないからっ」(→助ける)

レム

ロズワール邸の鬼の双子メイド妹。こちらの世界に換算した時の誕生日は2月2日。
年齢17歳。身長154センチ。キャラ命名の由来はLeft。
水色の髪をショートカットにして、垂らした前髪で右目を隠した少女。大きな瞳に、彫の浅い幼さと愛らしさを感じさせる、姉のラムと瓜二つな顔立ちながら、姉と違って穏やかな印象を与える。実はわずかに姉より胸が大きく、こっそりと自身のメイド服の採寸を変えて姉にばれないようにしている。
物静かで有能な万能メイド。慇懃無礼な口の利き方と、やや早とちりで行動を起こす部分がたまに瑕。
『鬼の血族』として、亜人族の中でもとびきり強力な力を持つ鬼族の生き残りであり、角を有する鬼族として現存が確認されているのは彼女しかいない。感情が昂ぶり、戦闘状態に入ると額より純白の角が突き出し、身体能力が一気に向上。また、角は大気からマナを集めるゲートとしての役割も担っており、鬼化状態であれば普段よりはるかに強力な魔法を使うことができる。水系統の魔法を修めており、実力はロズワール評価で上の下。治癒も攻撃も、スタンダードにこなすことのできる優等生。鉄球に棘のついた鎖付きの武装モーニングスターの使い手であり、パワフルな戦い方は意外と容赦がない。
鬼族としては角が1本しかなく、2本角の平均的な鬼族より能力が劣り、1本角の中でも平均レベルの能力である。
姉への崇拝と罪悪感によって、自己評価が低く常に劣等感に苛まれていた。その苦しみから救ってくれたスバルに、女性としての強い愛情を抱く事になる。スバルの絶対的な肯定者であり、たとえスバルが自分を見捨てたところで彼女だけは絶対にスバルを見捨てない。それが呪いであると考えるか、それとも愛の賜物であると考えるかは人それぞれである。最初のプロット上の面影が欠片も残ってないという、作者の意図を飛び越えて動きまくった成り上がりヒロイン。
コミックスのキャラクター紹介によると趣味は演劇鑑賞・詩文、特技は料理・洗濯・掃除・裁縫
以下重要なネタバレのため反転
「暴食」に名前と記憶を食われ、世界から痕跡が消えて眠り続ける。なお、この状態ではおしっこはしないのでおしっこの世話は必要ないとのこと。

「今はただのひとりの愛しい人。――いずれ英雄となる我が最愛の人、ナツキ・スバルの介添え人、レム。覚悟をしろ、大罪司教。――レムの英雄が、必ずお前たちを裁きにくる!!」

ベアトリス

禁書庫の番人、ツンロリドリル。誕生日はネタバレ。
年齢11、2歳相当。身長140センチ。浅葱色の瞳に、クリーム色に近い淡い色合いの長い髪を、縦ロールの形に編んだツインドリルテール。豪奢なフリル付きのドレスが似合う愛らしい顔立ちをしており、可憐という言葉が具現化したような容貌の美しい少女。語尾に「~かしら」とつける特徴的な話し方をする。一人称は「ベティ」。
強がり、意地っ張り、寂しがり屋でお人好し。ロズワール邸の、基本的に彼女の許可なく立ち入ることができない『どこでもない部屋』という空間にて、禁書庫を預かる司書を務めている。パックを「にーちゃ」と兄のように慕い、彼にのみ歳相応の少女らしい振舞いを見せる。誰に対しても尊大で見下した様子で接するが故に、無防備に距離を詰めてくる相手が苦手。
使い手の少ない陰系統の魔法をほぼ完璧に習得しており、『陰系統の極地』と銘打つそれはスバルの使う未熟なシャマクとは桁外れのシャマクを始めとして、空間転移や時間凍結、空間断裂や存在固定など、凄まじい魔法の数々を扱える。
人工精霊であり、ロズワール邸の禁書庫を四百年間守り続けていたが、スバルに口説き落とされる。何かと構ってくるペトラにはなぜか強気に出れず、渋々付き合わされている。
強欲の魔女『エキドナ』によって作られた人工精霊である彼女とパックには制作技術的な面で幾つか欠点がある。彼女の場合は
?ベアトリスと契約した者は他の精霊と契約できない
?核である人工オドからのマナ産出がない(魔力が回復しない)
?大気中のマナを扱うことができない
?契約者に対してしかマナドレインができないetc
である。精霊としての格も高い彼女は燃費もあまり良くなく、スバルと契約する以前は禁書庫を媒介に屋敷の住人から少しずつドレインして存在を保っていた。

「ベティーは別に、スバルの一番になったから禁書庫を出たわけじゃないのよ。スバルをベティーの一番にしたいから、禁書庫を出てきたかしら」

エキドナがある目的のために作り上げたが、それとは別の理由で生かす必要ができたため、生きる目的としてエキドナの禁書庫の番をさせた。つまり禁書庫云々は全て後付の役割である。
400年前にエキドナと別れる以前に初代ロズワールとジュースとオリジナル・リューズと親交があった。また魔女因子について詳しく知っており、スバルが賢人候補であることも、候補は一人だけではないことも、因子が重なることでスバルに影響が出ることも知っている。

パック

小さな大精霊。人工精霊。エキドナの手により、何らかの記憶のロックがかかっている。
年齢420歳。身長9センチ(可変)。体重5グラム(魂程度)。真っ黒な瞳とピンク色の鼻、灰色の体毛に長い尻尾を持つ二足歩行の小猫。
火を司る大精霊で、熱さも冷たさも大局的には火に分類されるため、低温の熱量による氷系統の魔法を使う。現在では四大精霊の一角。のんびりした口調で話すマイペースな性格。エミリアの保護者として振る舞い、常に行動を共にしている。通常はエミリアが持つ緑の結晶の中で休んでおり、顕現するのは朝の9時から夕方5時の間ほど。緊急時にはエミリアのオドを使う事で顕現が可能。マナを摂取していれば空腹を感じることはないが、人と同じ食事をすることも出来る。覚醒状態時は黄金色の瞳に剣のような牙を持つ体長20メートル程の巨獣に変身し、自らの顕現に必要なマナを周囲から強制的に徴収する事によって存在するだけで周囲を凍りつかせて世界を少しずつ殺していく『終焉の獣』と化す。(終焉の獣はあくまで他称であり、氷結の絆によると当人は星獣化と呼んでいる。)本来『終焉の獣』に変身して居なければ存在することすら出来ないほど、大量のマナを必要とする精霊でありこちらの姿の方が本来の姿である。エミリアとの契約下においては彼女の膨大なマナ総量から必要量を捻出しているが、エミリア本人にはこの事を秘密にしており大気中から集めていると嘯いている。

作者曰く、本編でも5指に入る強キャラながら何だかんだ理由が付いちゃその実力がエミリアやスバルの役に立つ形で奮われる機会はついぞ訪れないまま、色々あって現在エミリアとの契約は凍結状態にある、そら役立たずって言われても仕方がない。

(以下ネタバレ)
エキドナの墓所でスバルが受けた『第二の試練』において、パックが元は人間であり、転身前はエミリアの何らかの関係者であり、エキドナとの何らかの契約に基づき、記憶を封じられた上で人工精霊へとその身を窶した事が暗示されている。(第四章72 『BADEND1、5、11』より)

「この子に何かしたら末代まで祟るよ? その場合、君が末代なんだけど」

ロズワール・L・メイザース

エミリアの後見人を務める筆頭宮廷魔導士にして辺境伯。こちらの世界に換算した時の誕生日は9月16日。
年齢不詳。身長186センチ。体重60キロ台。藍色の長髪に、青と黄のオッドアイを双眸に宿した細身の美男。悪趣味な道化じみた服とメイクを好む変わり者。
メイザース家はルグニカ王国に代々仕え、有能な魔法使いを輩出してきた魔導の名門。ただし過去のお家騒動の結果、現在の正当なメイザース家の血筋はロズワールを残すのみであり、親戚筋や魔導の血を残したい一派からは早く妻を迎えることを期待されている。『亜人趣味』と噂されるほどに、人間族以外の種族との交流が深い。
六種類全ての魔法の属性に適性を持ち、いずれの魔法も万全に扱うことができる『魔導の加護』の持ち主で、マナの扱い、威力、速度、それらの領域において王国の頂点に立っており、彼ひとりでひとつの軍隊に匹敵する戦力を持っていると認識されている。
魂は初代ロズワールの物で、代々子孫の体を乗っ取ってきた。その目的は、魔法の先生であり愛する女性であるエキドナにもう一度会うため。その執念は凄まじく、目的を達成するためなら、自分を含めて親しい者の生死も厭わない。スバルが何らかの手段でループしている事に気付き、スバルとの賭けに負けて協力を約束したものの、スバルが間違いを犯せばループせざるを得ない状況に追い込むと宣言した。
4章にてweb版では初代もロズワール・L・メイザースと記載があったが、書籍版ではロズワール・A・メイザースと変更されており、代々アルファベットがひとつずつ進む設定が生えてきた。

「此度の王選、なんとしてでも勝たないといけない。――龍を殺す、その日のために」

ロズワール・J・メイザース

当代ロズワールから見て先々代のロズワール。藍色の長髪に、青と黄のオッドアイを双眸に宿し、白肌に起伏に富んだ肢体を持つ美女。宮廷魔導師。亜人戦争に際しスピンクスと死闘を繰り広げる。
ヴィルヘルムよりだいぶ年上だが、彼を気に入り、事ある毎にアプローチのようなものを繰り返していた。
亜人戦争終結式典に向かうドレス姿のテレシアに儀礼用の聖剣を渡し、ヴィルヘルムの出番のお膳立てを勝手に行った。曰く「恋敵の背中を押す。」ヴィルヘルムに式典の日取りを教えたのも彼女。
対スピンクスを見越していたとしか思えない能力として、魔法が一切使えない劣悪な「才能」を持つ。ただし初代からの魔法知識はあるため、宮廷魔導師となれた。その代わり武闘家スタイルでの肉弾戦の能力は幼少のころからの鍛錬の賜物で優れており、キャロル曰く「天才が二十年かけて到達できる域」。手甲を装備して戦闘を行う。またエルザが持っていたのと同様の1度だけ魔法を無効化するマントを持つ。飛行対策として手のひらに乗るサイズの鋼鉄球を投擲する。この鋼鉄球はスピンクスに対して使用を検討していたモーニングスター(後にレムが使用)を作成した際の副産物。モーニングスターは結局ロズワールでは扱えなかった。

ラム

ロズワール邸の鬼の双子メイド姉。こちらの世界に換算した時の誕生日は2月2日。
年齢17歳。身長154センチ。キャラ命名の由来はRight。
桃色の髪をショートカットにして、垂らした前髪で左目を隠した少女。大きな瞳に、彫の浅い幼さと愛らしさを感じさせる顔立ちながら、妹と違ってわずかに目尻がつり上がる印象が強い。胸は小さめで体は小柄。メイド服を折り目正しく着用しており、髪型などは朝に妹に整えてもらっている。
尊大で身勝手で口が悪くどこまでもマイペース、と横柄な態度の人柄に思えるが、相手を見極めるために距離の測り方を変える思慮深い性格。ロズワール邸の生活基盤の半分を担う役割のはずだが、実質的に彼女の占める割合は一割かそこら程度。残り九割を妹に任せてなにをしているのかというと、妹の目が届かない部分での日常の警戒、その他の業務を担っている。ロズワール至上主義者であり、彼女にとってはロズワールと比肩するほど大事な存在は妹のレムしかいない。価値観が固まっているタイプであり、融通は利かない。
鬼の秘術である『千里眼』を使いこなす技量を持ち、自身と波長の合う存在の視覚に同調し、文字通りにはるか遠くまでを見通す力がある。使用中は無防備になるデメリットに目をつむれば、同調した相手から次々に視覚を乗り換え、実際に千里先まで見ることも可能。『鬼の血族』の中で1本角にもかかわらず神童として扱われ、かつては比類なき超優秀な鬼人であったが、角を失った現在はその力は失われている。風の系統魔法を得意とし、魔法使いとしての実力はそこそこ。
角の喪失により身体へのマナの出入り(特に吸収側)が滞っており何もしなければ衰えるばかりである。そのためロズワールからマナ(火・水・風・土の4種混合)の委譲を定期的に受けている。

「隠れ里の鬼姉妹」にて誕生から、魔女教の襲撃によって角を失い、ロズワールの庇護を受け、襲撃者への報復を果たすまでが描かれている。

フレデリカ・バウマン

(声 - 名塚佳織)書籍版キャラクター資料
ロズワール邸のメイド。こちらの世界に換算した時の誕生日は12月6日。
web版では推定で23、4歳、書籍版では21歳。身長はややスバルより高い上に筋肉質な体格とほとんど変わらない。透明質な金色の髪を長く伸ばし、ピッシリと背筋を正した女性。微笑みをたたえる口元が、外からはっきりと見てとれるほどに鋭い牙の群れに台無しにされている。細めた瞳の鋭さも尋常ではなく、緑色の瞳の瞳孔は獲物を狙い定めるネコ科の肉食獣のような輝きを宿している。スバル曰く口元を隠せば麗しい女性。
ガーフィールの父親違いの姉で、父親の家名を名乗っている。ハーフの父と人族の母を持つ、亜人の血を四分の一だけ受け継いだクォーター。母子三人で路頭に迷っているところを、ロズワールに拾われて聖域で育った。母はフレデリカとガーフィールをロズワールに預けると、その足で屋敷を出て消息不明。遊び道具なんてものはない聖域では、お互いの肉体を使って退屈を紛らわす他になかったため、飛びかかってくるガーフィールを年の差九つということを考慮せずに放り投げたりして遊んでいた。web版ではロズワール邸に十二歳の頃から十年以上仕えており、書籍版では11歳から10年仕えている。ロズワール邸で働く前後は、メイザース分家のミロード家で働いていた。数ヶ月前に一身上の都合で辞職していたが、レム不在で屋敷が維持できなくなったラムに呼び戻された。
web版では王選前のロズワール邸で、書籍版では王家断絶前のミロード家にてエミリアと面識がある。

ペトラ・レイテ

(声 - 高野麻里佳)
アーラム村の子供で、ロズワール邸のメイド見習い。
こちらの世界に換算した時の誕生日は2月14日。
十二歳。肩で切り揃えた赤色交じりの茶髪の少女。
王都への避難から帰還後、屋敷の人手不足につきフレデリカの募集に立候補した。覚えが早く、物分かりのいい賢い子。魔獣騒動の時に助けてくれたスバルに好意を寄せている。メイドになる前は、大きくなったら都で服を作る仕事がしたいと話した事がある。

オットー・スーウェン

不運で間の悪い突っ込み商人。こちらの世界に換算した時の誕生日は3月24日。
年齢20歳。身長177センチ。体重60キロ台。灰色の髪をギャルゲー主人公ぐらいの長さに伸ばした髪型。真面目な表情をしていればそれなりに甘いマスクをしているが、大抵の場合は突っ込みを入れているか大声を出しているか慌てふためいているか凹んでいるかなので、あまり活かせる場面がない。中肉中背の体格だが、行商人としてそれなりに鍛えているのでスバルより強かったりする。
産後すぐに産湯で溺れかけたことを皮きりに、なにをしても結果がイマイチついてこない星の下に生まれついた不運な青年。加護のせいで、幼い頃は見えないものと会話する頭の残念な子だと思われて冷遇されたりもしたが、実家を兄が継いだのを契機に行商人として独り立ち。以降、死なないにしても実りがないという低空飛行を四年ほど続けて、スバルと遭遇して巻き込まれていくことになる。
能力は『言霊の加護』。おおよそ発声器官を持つ生き物とならなんでも言葉を交わせる。ただし、会話中は完全に相手の言語で喋るため、傍から見るとかなり怪しい絵面。蝙蝠と会話するときは超音波。虫と話すなら高音で鳴き、魚と話すときはえら呼吸。地竜や動物だけでなく、虫や魚からすら言葉を聞けるというわりとチートな加護なのだが、あまり使いこなせていないため普段はセルフ耳栓状態。因みに、地球でしか使われない固有名詞の類も、ニュアンスは伝わる。
聖域解放後は、成り行きと巧みな話術で誘導されて、与えられた執務室でメイザース領地の書類仕事を懸命に行っているうちに、自覚のないままエミリア陣営内政官となった。

「――ごちゃごちゃを全部話す! そして、最後に『信じろ!』って言やぁいいんですよ! 友達なんだから!!」

フルフー

オットーが所有する荷台が大きい幌付きの竜車を引く、パワフルな巨体をした長距離用地竜。重量級寄りなその姿に速度の面を心配されるが、その分、持続力が違う。長距離用の中でも特に体力に優れる種族のため、三日走り通しでも潰れることはない。
こちらの世界に換算した時の誕生日は9月6日。

ガーフィール・ティンゼル

超最強の聖域の盾。こちらの世界に換算した時の誕生日は10月12日。
反抗期真っ盛りの14歳。ラムとそれほど身長差はないが、それでもわずかにガーフィールの方が上背がある。逆立った短い金髪に、額の白い傷跡が目立つ。鋭い目つきは獰猛で、ネコ科の猛獣のような犬歯がやけに白い。猫背に丸めた背丈は男性にしては低く、だが小柄であることを他者に侮らせないぐらいには猛々しい鬼気が全身から漏れ出している。
フレデリカの父親違いの弟で、母親の家名を名乗っている。ハーフの父と人族の母を持つ、亜人の血を四分の一だけ受け継いだクォーター。 幼い頃に試練で見た母親の死をきっかけに外の世界を恐れるようになり、頑なに聖域を守ろうとしていた。だが、スバルやラムの苛烈な説得によって、再び試練に挑んで過去に決着をつけ、聖域の変化を受け入れた。和解後はスバルのことを『大将』と呼び慕い、少年心を刺激するスバルの言動に感銘を受けている。ラムとは古い付き合いで想い人。なお彼が作中で使用する諺はすべて彼がラムにかっこつけるために適当に言ってるだけである。ちゃんと設定がある過去の出来事になぞらえてる時もあるし、脊髄反射で適当なこと言ってるときもあるし、意味がない方が圧倒的に多い。フレデリカとは四歳頃から約10年間一度も会っておらず、再会して見違えるほど成長した姉に戸惑いを隠せずにいる。
『地霊の加護』によって、地に足が着いている限り、その身は強靭な土の防護を帯びている。踏み込みひとつで地面が陥没したり、土属性の魔法は効果が薄くなったり、傷や体力の回復が早くなる。拳を覆うような形で両腕に装備した二つの盾を武器に、『攻撃は最大の防御』の言葉から、防御する盾で攻撃できれば最大の攻撃と最大の防御が同居して最大二つで最強という、子どもの考えた理論を実践している。先祖返りで金色の大虎に変化することが出来るが、完全に虎化すると知性を失くし殺しを厭わなくなるため避けている。

「俺様が、結界になるんだ! 本物の、外と内をわける、結界に!」

リューズ・メイエル

聖域のまとめ役。
外見年齢は推定十一、二歳、実年齢は百十数歳。目鼻立ちの整った、愛らしい顔立ちの小さな少女。薄赤の長い髪はウェーブがかっており、細い毛質と相まって見るからにふわふわな様子である。服装は裾を引きずるほどぶかぶかの白いローブを羽織るというもので、袖から手が全部出ていないところが実にあざとい。
エキドナが己の記憶と知識を焼き付け繰り返す器として作ったクローン。エキドナが嫉妬の魔女に滅ぼされたことで実験は中断され、器を生みだす仕組みだけが残った。増え続ける器の管理と『聖域』でのリューズ・メイエルの役割を引き継ぐために、あらかじめそれなりの人格を植え付けられて生まれた四人以外は、言語や最低限の常識感といった知識を除けば赤子同然の状態で生れ落ちる。複製体とは言え、人の体の構造の全てをマナで再現し続けるのには莫大な負荷がかかるために、一人が動ける時間はそう長くない。一日交代で、四日ごとにリューズ・メイエルとしての役割が回っている。同じ複製体同士は、思考の伝達が可能。他のリューズは侵入者に対する目の働きや、伝達の役割を持たせて『聖域』の各所に散らばせている。エキドナに『強欲』の使徒として認められた者がリューズ・メイエルの水晶に触れると、複製体の指揮権が与えられる。
  • リューズ・メイエル(オリジナル):クリスタルに封じられて永久の時を過ごす少女。『聖域』の存続を願い、その条件を魔女が呑んだのを理由に実験にその身を捧げた。聖域解放後はクリスタルごと何者かに略奪される。
  • α(あるふぁ):リューズ代表人格のひとり。聖域解放賛成派。
  • β(べーた):リューズ代表人格のひとり。聖域解放賛成派。
  • Σ(しぐま):リューズ代表人格のひとり。聖域解放中立派。θから引き継ぎ、ガーフィールを墓所から連れ出した。
  • θ(しーた):リューズ代表人格のひとり。聖域解放反対派。ガーフィールを連れ戻しに墓所に入って試練を受けた。
  • Ω(おめが):聖域の監視役。ロズワール以外、代表人格も知らなかった存在。ガーフィールの敵対心を煽った人物。聖域解放後は姿を消した。
  • その他:水晶に触れた『強欲』の使徒の命令に従う複製体。知識や経験がなく、大雑把な指示しかやり遂げることはできない。定期的に食事をとるという習慣すら指示が必要で、森の中で活動限界を迎えると小さく丸まって生きるのを投げ出そうとする。
    • ピコ:スバルが名付けた、まだ生まれて間もない、役割を与えられたばかりの複製体のひとり。簡単な指示をこなすぐらいの知識はあるが、それ以外は赤子と変わらない。

書籍版でのリューズは耳にエルフの特徴を持ち、初対面のスバルにリューズ・ビルマと名乗った。またリューズ・シーマと名乗る固体も存在する模様。

アンネローゼ・ミロード

ミロード家の嫡子。
九歳。濃い藍色の髪に青い瞳の少女。編み込んだ長い髪は頭をぐるりと巻くようにセットされていて、髪型の名前がわからないスバルに内心で『編みロリ』などと呼ばれている。豪奢なドレスを身にまとうのはベアトリスと 同じだが、飾り立てられる要素は縦ロールの少女のものより簡素に誂えられている。
その幼さに見合わない、厳しい目つきと凛々しい顔つき。メイザースを本家とした魔導の分家筋である、ミロード家を継ぐ者としての気構えが幼くして出来上がっている。ロズワールが集めてきた亜人が多く働く環境で生まれ育ったため、亜人の存在に慣れ親しんでいる。
エミリアをエミリーと呼び仲がいい。しかしその関係は、見た目より言動が幼いエミリアを微笑ましげに見るといった、完全に背丈と年齢の立場が逆である。エミリアを好きすぎるあまり愛情表現が過剰なため、スバルに恋敵として警戒されている。
    • Web版ではエミリアと4章終了後に初対面だが、書籍版では「エミリーさんのメイド道」で王選前に面識がある。これはクリンドも同様である。

クリンド

ミロード家に仕える家令。
長身痩躯に細面の美青年。青い髪を眉にかかる長さで揃えて、左目にモノクルを付けている。糊の利いた黒の執事服を着こなし、物腰が丁寧かつ非常に気遣いのできる人物。発言の最後に熟語を付ける特徴的な喋り方をする。
若年でありながら、使用人として非常に優秀な能力の持ち主で、屋敷を取りまとめるものとして堂々と振舞うだけでなく、有事の際には剣を持って立ち回ることもできる。
欠点は、丁寧な仕草は崩さないものの若干の悪ふざけと、ロリコンであること。だが本人いわく、幼いから一目を置くのではなく、無垢で純粋なる魂に心惹かれる のは当然のことで、そういった魂の持ち主は幼い年頃の相手が多いというだけ、とのこと。現に、エミリアの精神が見た目より幼いことや、リューズの魂が愛らしい外見に反して成熟しきっていることを見抜いた。フレデリカとは十年来の付き合いがある古馴染で、当人曰く下男として働き始めた頃からの付き合いだが、フレデリカの外見を問題視する偏見を持ち、ラムいわく相性は悪い。

「隠れ里の鬼姉妹」や「青の継承者」に登場した際に現在と容姿の描写に差がなかったが、作者がtwitterで剣鬼恋歌時代から容姿が(それどころか下手すると年齢すら)変わっていないことをほのめかしている。また重要人物でもあるらしい。

「そうですね、微笑ましい光景でした。愛らしい魂を持つ少女が二人、手を取り合って笑いながら歩く姿……この世の美観です。眼福」

メィリィ・ポートルート

(声 - 鈴木絵理)
アーラム村の子供で、茶色の髪をお下げにした純朴な顔立ちの小柄な少女。アニメでは髪色が青系に変わっている。
その影響から地毛は青、アーラム村では茶色に染めていたという設定が生えた。(twitterより)
そのため書籍短編における、本編開始前の描写では青色の髪と表現されている。

(以下、アニメ視聴組には原作に関するネタバレ含む)
その正体はエルザ・グランヒルテと所属を同じくする組織の魔獣使いで、殺し屋。
第二章終盤の魔獣騒ぎを引き起こした実行犯と言える。
アーラム村の子どもたちを魔獣の森へ誘い込み、騒ぎの後に姿を消していた。

登場時は引っ込み思案でおとなしく振舞っていたが
実際は間延びした語尾と周囲の状況に関係なく無邪気に感情を露わにする性格から
非常に人懐っこく馴れ馴れしい。
それは標的に対しても、という部分に若干の狂気は感じるが。

さまざまな種類のツノナシ魔獣を大量に従えている。通常、角を折られた魔獣はリンチされるが、
メィリィはちょっと特殊で、彼女自身が従えている魔獣の『角』の役割をしている。
『ママ』の命令によりエルザと共謀してロズワール邸を襲撃したが、ガーフィールに捕縛された。

その後、捕虜としてロズワール本邸地下の座敷牢に軟禁状態に置かれるが、
実情は任務に失敗して組織からの粛清を恐れたメィリィがエミリア陣営に保護を求め、
瘴気に近い気配を無自覚に発散するメィリィを陣営側も放置する訳にもいかず、
両者の要望を摺り寄せた結果、屋敷の地下に部屋を宛てがって引き篭もらせて匿っているという状況にある。

凶悪な魔獣の生息するアウグリア砂丘を通過するためアドバイザーとしてプレアデス監視塔探索隊に参加する。
エミリアが受けたエキドナの墓所『第3の試練』においてメィリィのものと思しき声が確認でき、
どうやら一時的な保護に留まらず今後それなりに陣営との友誼は深まるものと察せられる。

「そう、私と悪い動物さんたちはすごく仲良しなの」

  • 最終更新:2017-10-15 23:33:53

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