登場人物-大罪の魔女


サテラ / 『嫉妬』の魔女

銀髪のハーフエルフの美少女。六人の魔女を滅ぼし、自らの糧として世界を敵に回した。
嫉妬の魔女は、大瀑布の近くにある封魔石の祠に、四百年間封じられたままでいる。賢者と龍、そして剣聖の力があってなお、彼女の存在を滅し切ることはできなかった。大瀑布の傍ではマナの働きが著しく低下する上、祠にいる魔女の瘴気に耐えることのできる存在はまずいない。また、物理的に賢者の監視網を抜けることもできないために、祠に近づくのはほとんど不可能である。
『嫉妬の魔女』とサテラは別人格。無理やりに適性のない存在が魔女因子を取り込んだ弊害によって、因子の影響で生じた魔女人格とも言うべき部分と、本来の自分とのせめぎ合いが起こる。
サテラを含めた7魔女は400年前に共同生活をしていた時期があった。6魔女たちによると6魔女を飲み干した(因子を取り込んだ)のは(嫉妬の魔女ではなく)サテラであり、世界の半分を飲み干したのもサテラである。
またスバルに対して外の世界を教えてくれたと言っているので、スバルあるいは彼と同一視している存在に6魔女との共同生活より前に面識があったように受け取れる。サテラが(狂うと分かっていて)最初の魔女因子を取り込んだ(あるいは取り込まされた)きっかけは不明である。

「あなたをずっと。あなただけをずっと、愛しています」

エキドナ / 『強欲』の魔女

試練を行う夢の中のエキドナ

享年十九歳。こちらの世界に換算した時の誕生日は1月24日。
真っ白な、処女雪の降り積もる雪原のように白い印象の少女。背中にかかるほどの長さの髪は雪を映したような儚げな純白で、露出の少ない肌もまた透き通るほどに美しい。理知的な輝きを灯す双眸と、身にまとう簡素な衣装のみが漆黒で、二色で表現できる彼女を端的なまでの美しさで飾りつけている。目にすれば、誰もが見惚れてしまうほどの美貌。黒い瞳を持つ。イメージカラーは白、黒。
ありとあらゆる叡智を求めて、死後の世界にすら未練を残した知識欲の権化。『嫉妬の魔女』への抑止力として神龍ボルカニカの力で墓所へ封じられている。

知識欲と未知なるものへの好奇心こそエキドナの持つ最上位の行動原理であり、本編でエキドナはしばしばその感情を「愛」と呼ぶ、目下のところ彼女が最もそれを傾注しているのがスバルであり、『死に戻り』により無数の因果を観測するスバルに対し助言者としての介入を熱望する。
性根は友人たちの誰もが認める「腹黒」の一語に尽き、他者の感情を理解できない、一般的な価値観に照らし合わせれば所謂サイコパスにあたる。知識を修めるという目的のためであれば詭弁と虚偽と欺瞞の限りを尽くし、「(重要な事実は隠しているけど)嘘は吐いてない」「最後には目的を達成した(のだから過程には目を瞑ってもらおう)」という自己の価値観には一切の揺らぎがない。

精神体となってなお世界の膨大な知識を身の中に収め、その中には彼女の友人であった『傲慢』『怠惰』『憤怒』『暴食』『色欲』の5人の大罪魔女の魂と生前の軌跡も余すところなく「蒐集」されており、彼女らは墓所内のエキドナの精神空間の中ではエキドナの意思で自在に顕現させることが出来る。対して自らを含む6人の魔女たちの仇である『嫉妬』の魔女には隠し立てのない敵意と嫌悪を抱き、その矛先はエミリアにも及ぶ、だが『嫉妬』の魔女に対して無条件に敵対の立場をとるのは6人の魔女の中でエキドナただ一人である。因みにエキドナが悪意を抱いて接するのは世界中に3人だけでサテラ、エミリアの他にもう一人いるらしい。

トリックスターを主人公とする本作にあって更にそのカウンターとなるトリックスターというべき重要なキャラクターであり、
この世界でスバル以外にスバルの『死に戻り』の能力を正確に把握している唯一の存在でもある。
スバル曰く、このエキドナは後記の「墓所の棺に安置されているエキドナ」とは別人であると推察されている。

「君が持つ特性、『死に戻り』はすさまじい権能だ。その有用さが、君は本当の意味で理解できていない。自分の望まない終わりを許容しない、何度でもやり直す、未来へ何度でも手を伸ばせる――それは、探究者にとって究極に近い理想だ。だって、そうだろう? 本来、ある物事への結果というものは、一つの結果が出てしまったらそこから動かせないんだ。結果が出るまでの過程でならば、その結果がどうなるかについての仮説は様々なものが立てられる。こういったアプローチをすれば、あるいはこういう条件にしてみれば、様々な仮説や検証は可能だ。けれど、実際にその結果を出そうと実験に臨むとなれば、結果も試せる仮説も検証も、一つに集約されざるを得ない。まったく、本当の意味でまったく同じ条件を作り出すことは不可能なんだ。どんなに条件を整えたとしても、その時点とまったく同じ条件は絶対に作り出せない。あのとき、別のやり方をしていたらどんな結果が出ていたのか――それは、ボクたち探究者にとっては決して手を届かせることのできない、理想のその先にある夢想でしかない。『世界の記憶』を持つボクには、その答えを『知る』手段は確かにあるさ、あるとも。あるけれど、それを使うことを、用いることをボクはよしとしない。ボクは『知りたい』んであって、『知っていたい』わけじゃない。ひどく矛盾を生む、ボクにとっては忌むべき物体であるといえるね。話がそれそうだから本題に戻すけれど……そう、そんなボクたち、あるべき結果を一つのものとしか受け入れられない、観測手段を一つしか持たないボクたちからすれば、君という存在は、その権能は喉から手が出るほど欲しいものなんだ。『同じ条件』で、『違う検証』ができ、『本来の結果』とは『別の結果』を見ることができる、究極的な権能――これを、欲さずにいられるだろうか。これを目の前にして、あらゆることを試さずにいられるだろうか。もちろん、ボクとしても決して君にそれを強要するつもりなんてない。あくまで、君は君の目的のために、その『死に戻り』を大いに利用するべきだ。ボクもまた、君が求める未来へ辿り着くために最善を尽くそう。そして、その過程でできるならボク自身の好奇心を満たすことにも大いに貢献してもらいたい。これぐらいは望んでも罰は当たらないはずだ。君は答えを見られる。ボクは好奇心を満たせる。互いの利害は一致している。ボクだって答えを知っているわけではないから、わざと間違った選択肢に君を誘導して、その上で惨たらしい結末を迎えるような真似はできるはずもない。直面する問題に対して、最初から正しい答えを持たないという意味ではボクと君はあくまで対等だ。共に同じ問題に悩み、足掻き、答えを出そうともがくという意味では正しく同志であるというべきだろう。そのことについてはボクは恥じることなくはっきりと断言できる。検証する手段が増える、という意味でボクは君をとても好意的に思っているから、君を無碍にするような真似は絶対にしないと誓おう。もちろん、答えが出ない問題に直面して、ボクの協力があったとしても簡単には乗り越えられない事態も当然あり得るだろう。知識の面で力を貸すことができても、ボクは決して現実に干渉できるわけではない。立ちはだかる障害が肉体的な、物理的な力を必要とする問題だった場合、ボクは君の助けになることはできない。幾度も幾度も、あるいは数百、数千と君は心と体を砕かれるかもしれない。もしもそうなったとしても、ボクは君の心のケアを行っていきたいと本心から思っている。そこには君という有用な存在を失いたくないという探究心からなる感情が一片も混じらないとは断言できない。けれど、君という存在を好ましく思って、君の力になりたいとそう思う気持ちがあるのも本当なんだ。だから悪いようには思ってもらいたくない。繰り返しになってしまうが、ボクは君の目的に対して有用な存在だと胸を張れる。そう、ボクがボクの好奇心といった強欲を満たすために、君の存在をある意味では利用しようと考えるのと同じように、君もまたボクという存在を君の『最善の未来へ至る』という目的のために利用したらいい。そうやって都合のいい女として、君に扱われるのもボクとしては本望だ。それで君がやる気になってくれるというのなら、ボクは喜んでボクという存在を捧げよう。貧相な体ですでに死者であるこの身を、君が望んでくれるかは別としてだけどね。おっと、こんなことを言っては君の思い人に悪いかな。君の思い人――銀色のハーフエルフ、そして青い髪の鬼の少女。そう君が必ず助け出すと、守ってみせると、心で誓い行動で示している少女たちだ。二人に対して、そんな強い感情を抱く君の心のありように対するボクの考えはこの場では述べないこととして、しかし純粋に君の前に立ちはだかる壁の高さは想像を絶するものであると断言しよう。現状、すでにわかっている障害だけでどれだけ君の手に負えないものが乱立していることか。それらを一人で乗り越えようとする君の覚悟は貴く、そしてあまりにも悲愴なものだ。ボクがそんな君の道筋の力になりたい、なれればと思う気持ちにも決して偽りはない。そして、君はボクのそんな気持ちを利用するべきなんだ。君は、君が持ちえる全てを、君が利用できる全てを利用して、それだけのことをして絆を結んだ人々を助けなくてはならない。それが君が君自身に誓った誓いで、必要なことであると苦痛の道のりの上で割り切った信念じゃないか。だからボクは君に問う、君に重ねる、君を想おう。君が自分の命を使い捨てて、それで歩いてきた道のりのことは皮肉にもつい今、第二の『試練』という形で証明された。あるいはあの『試練』は、君にこれまで歩いてきた道のりを理解させるためにあったんじゃないかとすら錯覚させるほど、必要なものにすら思える。確かに必要のない、自覚することで心がすり減る類の光景であったことは事実だ。でも、知らなかった状態と知っている状態ならば、ボクはどんな悲劇的な事実であったとしても後者の方を尊く思いたい。君はこれまで、そしてこれからも、自分の命を『死に戻り』の対価として差し出し、そして未来を引き寄せる必要があるんだ。そのために犠牲になるものが、世界が、こういった形で『あるのかもしれない』と心に留め置くことは必要なことだったんだ。いずれ、自分の命を支払うことに何ら感傷を抱かなくなり、人間的な感情が希薄になって、大切な人たちの『死』にすら心を動かさなくなり、無感動で無感情で無気力な日々に沈み、最善の未来へ辿り着いたとしても、そこに君という存在が欠けた状態で辿り着く――そんな、徒労感だけが残る未来へ辿り着かないためにも、必要なことだったんだ。そう、世界の全てに無駄なことなんてものはなく、全ては必要な道行、必要なパズルのピースなんだ。それを理解するために『試練』はあった。君が今、こうして足を止めてしまっている理由に、原因にもっともらしい意味をつけて割り切ることが必要なら、こう考えるといい。そして、ボクは君のその考えを肯定する。君が前へ進むために必要な力を、ボクが言葉で与えられるのならどんな言葉でもかけよう。それが慰めでも、発破をかけるのでも、愛を囁くのでも、憎悪を掻き立てるものであっても、それが君の力になるのであればボクは躊躇うことなくそれを行使できる。君はそれを厭うかもしれないが、君のこれからの歩みには必ずボクのような存在の力が必要なんだ。君がこれから、傷付くことを避けられない孤独の道を歩んでゆくというのなら、その道のりを目を背けることなく一緒に歩ける存在が必ず必要なんだ。そしてその役割をボクならば、他の誰でもなく、このボクならば何の問題もなく一緒に歩いていくことができる。繰り返そう、重ねよう、何度だって君に届くように伝えよう。――君には、ボクが必要なはずだ。そして、ボクには君が必要なんだ。君の存在が、必要なんだ。ボクの好奇心はもはや、君という存在をなくしては決して満たされない。君という存在だけが、ボクを満たしてくれる。ボクに、ボクの決して満たされることのない『強欲』に、きっと満足を与えてくれる。君の存在はもはやボクの、この閉ざされた世界に住まうボクにとっては欠かせない。君が誰かの希望でありたいと、世界を切り開くために力を行使するのであれば、ボクという哀れな存在にそのおこぼれをいただくことはできないだろうか。ボクは君がその温情をボクに傾けてくれるというのなら、この身を、知識を、魂を、捧げることを何ら躊躇いはしない。だからお願いだ。ボクを信じてほしい。こうしてこれまで本心を伝えようとしなかったのは、決して君を騙そうとしたりだとか、隠し立てをしようとしていたわけじゃない。時期を見計らっていただけだ。今、この瞬間に本心の欠片を訴えかけていたとしたら、きっと君はボクから離れてしまったことだろう。ボクにとってそれは耐え難い損失なんだ。もちろん、それは君にとっても、求める未来を遠ざけるという意味で正しく損失というべきだろう。いずれ、君は『死に戻り』という特性上、きっと求める未来へ辿り着くことだろう。けれど、その辿り着ける未来に対し、君が支払う代償は少ない方がいいに決まっている。ボクは、ボクならばそれを軽減することが可能だ。最終的に求める結果に辿り着ければいい、などと大目的を理由に小目的を蔑ろにするような、人でなしな考えをするとは誤解しないでほしいんだ。確かに誘惑に駆られて、こうした場合の結果を見たいがために、最善の道行きに必要な要素に気付いていながら言葉にしない――というような行いを絶対にしないと断言できるほど、ボクはボクの欲望を抑制できていない。そのことは認めよう。けれど、誤魔化しはしない。もし仮にそんな信頼に背くような行いに手を染めるようなことがあれば、それを隠すようなことだけは絶対にしない。必ず打ち明ける。そして、失った信頼に応えられるよう、何度でも君のために力を尽くそう。どんなことがあっても、必ずボクは君を君が望む最善の未来へ送り出す。絶対に、絶対にだ。だからそのために必要な手段であると割り切って、ボクを選んではくれないだろうか。ボクが君に望み、君に求める要求は契約の際に述べたこと通りだ。あとは君が、君自身が、欲しいと欲する願いに対してどこまで身を切れるか、という話になってくる。ボクの覚悟は今述べた通りだ。あとは、君の覚悟を聞きたい。君の方こそ、ボクとの契約を交わし、ボクの協力を得て、その上で必ず未来へ辿り着くのだと、その気概があるのだとボクに証明してみせてほしい。それができてこそ初めて、君は第二の『試練』に打ち勝ったと胸を張って言えるんだ。第三の『試練』に進み、そしてそれを乗り越えて『聖域』の解放を果たす。今後、『聖域』と君の思い人、そして大切な人々に降りかかる災厄を思えば、これは越えなくてはならない正しく『試練』なんだ。それを乗り越える力が、覚悟が君にあるのだと、ボクに教えてほしい。そしてその上で、ボクを奪って、ボクの知識を利用して、その先にあるものを得ていこう。ボクが君に望み、君に求め、そして代わりに君に差し出せるものは以上だ。ボクは真摯に、正直に、全てを打ち明けたつもりだ。その上で、君がどういった判断をするのか――それを、ボクに教えてほしい。ボクという存在の、好奇心の一端を満たすためにも、ね」

(以下ネタバレにつき反転)
聖域解放後は精神体であった自身の存在をリューズ・メイエルの肉体に定着、新たな魔女として世界へと解き放たれた。
その際、媒介として取り込んだリューズΩの魂に残った記憶から、自身をスバルにもらった名前である「オメガ」に改名する。

墓所の棺に安置されているエキドナ

墓所の最奥で、純度の高い魔鉱石の棺に眠る女性。生命力は感じられず、命の抜け殻。
長くつややかな、雪のように白い髪。頬や首筋、見える限りの肌は処女雪を思わせる美しさで、思わず吐息が震えそうになる美貌。その美しい体を包むのは、余計な彩色が一切されていない漆黒の衣で、ドレスのようなそれは彼女のために誂えられた奇跡的な調和が保たれている。白と黒、たった二色で表現することが可能な、美しい女性。
閉じた目の位置や、鼻筋から唇にかけての作りなど、夢の中のエキドナの容貌とどこか類似点が多い。エキドナが十代後半と見られる年頃だったのに対して、棺の中の女性は二十代半ばといったところ。
初代ロズワールの魔法の先生で、人工精霊ベアトリスを作り出した母親。

ミネルヴァ / 『憤怒』の魔女

見た目年齢は10代後半。ウェーブがかった金色の髪を揺らす碧眼の美少女。こちらの世界に換算した時の誕生日は7月20日。
短いスカートを始めとして動きやすそうな格好で全身を固めている。身長はかなり低いのに、胸が大きいのと全体的に女性らしい肉感が溢れていて、なんとも扇情的な雰囲気を醸し出している。しかし、当人の態度がさばさばしているので、なんとも健康的な色気。イメージカラーは青、白。縞パン
権能により自身のあらゆる攻撃を傷を治す癒やしへと変える。
争いに満ちた世界を嘆きながら、あらゆる人々を殴り癒した。

単純な話、目の前の重傷者を癒すために世界の反対側で地割れが発生しても知らんぷいってのがミネルヴァの考え方だからね。
最終的な差引はとんとんだったかもしれないけど、一人助けるのに百人死んでたってこともたぶん何度もあったはずだしね。

まあ、天変地異でケガ人が出たら、そのケガ人を助けるために癒しパンチしに行って、その癒しパンチでまた別のところで天変地異が起きるからそこにも走っていって癒しパンチして以下エンドレス。
なので、ミネルヴァは常に立ち止まらずに世界中を走り回っていて、それが理由でどこで天変地異が起きるかわかったもんじゃないので、世界中のあらゆる国々が手を焼いていた天災という扱い。

知ったことじゃないわ、とは言うけど助けようとは走り回るよ。
ただ、その結果、また別のところで被害が生まれても「あたしが走っていって助けるし!」というその場しのぎを命のある限り続けた、超迷惑な魔女。それがミネルヴァたん。
 (鼠色猫/長月達平 [2014年 01月 13日 12時 19分] より)

「疲労感とか、目に見えないものってどうでもいいと思うのよね。あたしは傷を癒す。世界の寿命が縮もうがなんだろうが、知ったこっちゃないわ」

セクメト / 『怠惰』の魔女

見た目年齢は20代真ん中ぐらい。赤紫の髪を尋常でなく伸ばした、気だるげな印象の美女。こちらの世界に換算した時の誕生日は8月13日。
病的に青白い肌と唇。伏せた目は眠たげというより生きる気力に欠けているかのように細められていて、呼吸ひとつすら億劫そうな仕草が周囲に鬱々とした雰囲気を振りまく。ゆったりとした黒の法衣を着用しているが、あちこちに汚れやほつれなどが見つかるそれは着たきり雀を地でいっている感がすごい。イメージカラーは黒、灰色。
安らぎをもたらすそのためだけに、大瀑布の彼方へ龍を追いやった。
怠惰の性質から世界に被害を与えるようなこともめんどくさくてやらなさげだが、テュフォンが暴れるのを止めに行って被害を拡大させてしまっていた。(askより)

巨人族の始祖を目指して産み落とされた存在。疎まれ放逐され力を得て故郷を滅ぼした。

「ふぅ、それはあたしにはなんとも……ああ、ちょうどいいさね、はぁ。あたしも面倒だったところだし、ふぅ、あとのことはあの子に任せて眠るとするさ。はぁ、呼吸するのも面倒臭い。一生分の空気をいっぺんに肺に送り込んだら、それでもう一生呼吸しなくて済むとかそんな風に思わないかい、はぁ」

ダフネ / 『暴食』の魔女

年齢没年十三、四歳ぐらい。身長はおおよそ百五十センチ前後。灰色がかった肩ぐらいまでの髪を、二つくくりにしている。色白で華奢、胸は小さい。斜めに立った棺の中に入れられて、拘束具に全身をがんじがらめにされた上に、その両目を固く固く黒の目隠しで封じられている完全拘束状態の少女。イメージカラーは紫、黒。
白鯨、大兎、黒蛇の創造主。満腹感を満たすことだけが生き甲斐で、基本的には味よりも量を大切にしているが、拒食症も併発しているので食べたものをすぐ吐いてしまうこともある。
飢餓から世界を救うために、神と異なる獣を生み出した。
眼を見た相手を強烈な飢餓状態へと陥らせる魔眼、全身から触れたものを捕食するなどの能力を持つ。

「そうそう、それぐらい警戒しなきゃダメですよぅ。だぁって、この世は食べるか食べられるかの関係でしかないんですからぁ」

テュフォン / 『傲慢』の魔女

見た目年齢は小学校低学年。濃い緑髪を肩口で揃えて、リンゴのように赤い頬をした少女。褐色の肌に白のワンピースのような服装が可憐に似合っていて、童女らしい愛らしさを周囲に惜しげもなく振りまいている。髪に留めた青い花を模した髪留めが特徴的な、どこをどう見ても、無害で無邪気な少女。イメージカラーは緑、青。
問いかけた相手に心に罪悪感がある場合、その相手を問答無用で砕く能力を持つ。
幼さ故の無邪気と無慈悲で咎人を裁き続けた。
セクメトを「はは」と呼ぶ。

「アクニンなのか、そうじゃないのかーって聞いてるんだよー。どーなのー?」

カーミラ / 『色欲』の魔女

年齢没年17歳。身長160センチ。薄紅の髪を腰ほどまで伸ばした、化粧に印象を左右される平凡な顔立ちの少女。こちらの世界に換算した時の誕生日は6月19日。
手足は細く、胸も小さめで、おおよそ『色欲』の名にふさわしいとは思えない見た目。しかもなんの因果か常に発光しており、どこにいても目立つことこの上ない。イメージカラーは赤、ピンク。
自信がなく、伏し目がちで常におどおどとしており、にも関わらず発光する体質のせいでどこにいても目立ってしまう発光系薄幸少女。だが、その怯えた小動物のような態度はあらゆる男女の保護欲を、あるいは加虐心をくすぐり、色気を感じるはずもない貧相な肉体は容易く折れそうなか弱さを感じさせて喉を鳴らせる。――物語は、誰もがお姫様と結ばれるわけではない。主人公とヒロインが結ばれる物語の背景には、そんな華やかな舞台と無縁の人物たちによる恋物語がある。彼らは誰もが振り向くような美女でも、国を傾けるほどの美少女でもなく、どこにでもいる、自分にとって特別な相手を見つけて結ばれる。カーミラのその凡庸すぎる容姿は、どこにでもいて万人が愛する女性たちの姿の集合体。言ってみれば、漫画読んでるときに感じるモブキャラが一番可愛いの法則である。
能力は『色欲』の権能。凡庸な見た目でありながら、あらゆる男女を虜にしたカーミラの権能は純粋に『愛されること』に特化。その権能の前に、人は彼女を目にすれば彼女以外の存在を意識することなどできない。彼女しか見えない。たとえ横から剣に串刺しにされようと。彼女しか存在しない。たとえ業火に焼かれる最中でも。もう彼女しか感じられない。本当の意味で呼吸すら、鼓動すら忘れてしまうほど。――彼女の前には、愛に溺れた幸せな死に顔ばかりが並ぶ。
権能は『無貌の女神』。カーミラの見た目、言葉を相手が求めるものへと魅せることが出来る。
世界を愛で満たそうと、人あらざるものたちに感情を与えた。

「わ、たしはこの子……す、好きじゃない、けど、私を騙し、た……え、エキドナちゃんの、味方も、しな、しないよ?
 私を、だ、騙したり、嫌った、り……い、嫌なことをする人、を……『絶対に許さない』」

パンドラ / 『虚飾』の魔女

見るもの全てが震えるほどに美しい少女。長く透き通る白金の髪に、長い睫に縁取られる双眸は深い青で、整いすぎた顔立ちは神すら指を触れることを躊躇うほどに精緻な造形美。小柄な体を包むのは一枚の白い布だけで、少女の素肌にそれ以外のものを触れさせることを世界が拒んでいるのだと納得させる雰囲気があった。只者ではない存在感と、只者であるはずがない風格。紡がれた声は聴いたものの体と心を縛りつける魔法めいた魅力がある。視線を向けられ、声をかけられる。少女のその行動一つを自分に向けられるだけで、死んでもいいほどの多幸感が全身を支配することが避けられない。イメージカラーは金、白。
薄っぺらで利己的な論理を振りかざして、事象を好き放題に自分好みに『書き変える』ことが出来る。生き残ることに突出した魔女。権能によって黒蛇を制御まではいかずとも、目的地へ誘導することは可能。秘密裏にされており、魔女教においても、穏健派とも他の過激派とも、どちらも共通して口にしてはならない禁忌。
魔女教に属していて、あのレグルスが様付けする稀有な存在。100年前にレグルスとともにエリオール大森林に襲来している。またここ30年の間にあったヴォラキアのガークラ滅亡や15年前の大征伐で暗躍し、何らかの手段でクルガンとテレシアを魔女教の「人形」としている。

「さあ、おいでなさい。――その覚悟の果てまで、抱いて味わわせてください」

ヘクトール / 『憂鬱』の魔人

年の頃は16歳くらい。黒に近い茶褐色の髪は前髪が眉にかかる程度の長さで、顔立ちは女性と見紛うほどに整っている。とろんと眠そうに細められた瞳の色は黒で、白いシャツに黒のズボンを穿いた、ひどく簡素な格好をした人物。イメージカラーは金、茶。
生物・魔法問わず対象物を押し潰す、不可視の加重のような能力を持っている。その力は大罪の魔女エキドナと互角以上でありながら、なぜか後世に存在が知られていない。

「もう、本当に嫌だ。すごい下がる。己がこんなに下がるとか、すごい久しぶりすぎて本当に最悪だ。最悪、最悪、最悪の最悪の最悪の最悪だ。――本当に、憂鬱だ」

400年前エキドナを追いかけて現在の聖域の場所に迫っていた。口調にメイザース一族との類似点がある。初代ロズワールはヘクトールに敗れて自身の屋敷に移って以降の初の出番から口調がそれまでのものと変わっている。

  • 最終更新:2017-05-14 12:56:42

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