登場人物-その他の王選陣営


フェルト

貧民街の盗賊。王選候補者。こちらの世界に換算した時の誕生日は8月8日(ロム爺に拾われた日)。
年齢14歳。身長153センチ。セミロングの金髪に意思の強そうなつり目がちの赤い瞳、笑うと目立つ八重歯が特徴的な小柄な少女。
貧民街育ちで損得勘定にうるさく、負けん気が強い。何らかの加護持ちで、かなりすばしっこく逃げ足が速い。ロム爺を本当の祖父のように慕っており、頼りにしている。実は王選候補者のひとりで、それに気付いたラインハルトに半ば強引に保護された。王選に興味はなく辞退するつもりだったが、捕らわれたロム爺を助けるために不本意ながら参加することとなる。金色の髪に紅の双眸という珍しい組み合わせは、ルグニカ王家の血筋に表れる容姿の特徴であり、十四年前に誘拐され未だ行方不明の王族ではないかと推測されている。しかし王家の血は全て病没しており、血族かどうかを確かめる手段は存在しない。
ちなみに、『フェルト』という名はロム爺から名付けられたものであり、本名は不明。
コミックスによると趣味は貧民街脱出計画(資金を貯めて掃き溜めを出る計画・現在中断)、特技はスリ、逃げ足、利きミルク(古い新しいがわかる)

「強く、生きろよ。」

ラインハルト・ヴァン・アストレア

『剣聖』の二つ名を持つフェルトの騎士。こちらの世界に換算した時の誕生日は1月1日。
年齢19歳。身長184センチ。体重70キロ台。燃えるような赤髪と空を映したような澄み切った青の瞳に整った顔立ち、すらりと細い長身で、腰には鞘に竜爪の刻まれた騎士剣を下げている。
清く正しく美しく勇ましくと、世界の正義を体現したような人物。騎士の中の騎士として国民からの信頼も厚い国民的スーパーヒーローでありながら、おどけてみせる親しみやすさも持つ、非の打ちどころのない完璧超人。剣の一振りで家を倒壊させる強大な力を持ち、白鯨や本気モードのパックを唯一倒せると言われている。(というか白鯨が尻尾巻いて逃げるレベル)『矢避けの加護』をはじめ、たくさんの加護を生まれながらに与えられている。

作者曰く、本編の登場キャラの中でぶっちぎりの最強戦力。
出てきた瞬間に事態の収束が確約されてしまうワイルドカードだけに本編内での出番も限定的だが、
その少ない出番の中だけでも内面に抱える人間性の歪みのようなものが提示されている。
5章によると大征伐でのテレシアの訃報と同時期に剣聖の加護を授かったことから、剣聖の加護を奪い取ったという風聞がある。

「いいえ。――僕は正しいことをした。そのことを、悔やんだりはしない」

ロム爺 / バルガ・クロムウェル

盗品蔵の主。こちらの世界に換算した時の誕生日は2月20日。
年齢100歳超。身長220センチ。体重160キロ超。筋肉質な巨体を持つ禿頭の老人。
暴力的な威圧感を発する外見をしているが、理知的な常識人。フェルトを孫のように可愛がり、あれこれと世話を焼く好々爺。内戦によって数を減らした巨人族の生き残りで、終戦後は貧民街で盗品をさばいて生活している。トゲ付きの巨大な棍棒を軽々と振りまわして戦う。
作者のaskにてフルネーム判明。亜人戦争の大参謀その人(書籍版Ex2のイラストより)。
書籍版Ex2でヴィルヘルム(及びボルドー・グリム・キャロル)とルグニカ王城で戦い、自身の身体を触媒として巨人族の始祖の骨片と不死王の秘蹟を使って巨人族全盛期の10mを超える姿を再現するが敗れている。その際王城の地下に落ちて行方不明になりどうにか生き残った模様。
武力よりも知力に優れ、亜人族をまとめて人間に戦争を仕掛け、王国軍を何度も大敗させるほどの策略家であった。
当時は人間に対する憎しみに満ち溢れており、その怒りは死体を操る禁術を使うスピンクスを肯定するほどであった。
また王城で敗れた際、自分とリブレ、スピンクスがいなくなっても亜人の怒りは収まらないという意味の言葉を残したが、実際その言葉通り、3人の戦線離脱後はより玉砕覚悟の攻撃が頻発し、終戦には剣聖の登場と活躍を待つ必要があった。

トン

(声 - 山本格) アニメ版キャラクター資料
スバルが心の内で名付けた、チンピラ三人組のひとり。本名はガストン。
厳つい大柄。錆びた鉈が武器。
3章から5章の間にフェルトに拾われ、配下になっている。ラインハルトに鍛えられ、少しは実力もついている。

チン

(声 - 室元気) アニメ版キャラクター資料
スバルが心の内で名付けた、チンピラ三人組のひとり。本名はラチンス。
細身のヴィジュアル系。ナイフが武器。
3章から5章の間にフェルトに拾われ、配下になっている。ラインハルトに鍛えられ、少しは実力もついている。

カン

(声 - 山下大輝) アニメ版キャラクター資料
スバルが心の内で名付けた、チンピラ三人組のひとり。本名はカンバリー。
小柄なマッシュルームヘアー。武器を買うお金がないので無手。
3章から5章の間にフェルトに拾われ、配下になっている。ラインハルトに鍛えられ、少しは実力もついている。

クルシュ・カルステン

カルステン公爵家当主、王選候補者正当派。こちらの世界に換算した時の誕生日は4月4日。
年齢20歳。身長168センチ。深緑の髪を背中の真ん中ほどまで伸ばし、ひとつに束ねた凛々しい女性。鼻筋の通った美形であり、琥珀色の双眸の持ち主。柔らかな面差しの持ち主なのだが、本人の気質故に唇と表情を厳しくしていることが多く、それ故に精悍な印象を他者に与える。女性らしい起伏に富んだ体つきをしているが、普段から好んで男装めいた格好をすることが多い。ドレスを着て優しく微笑めば、印象ががらりと変わるタイプ。
誠実、実直、正道――およそ、それらの言葉を体現したような性格の持ち主。人の上に立つ、というある種の使命を帯びて生まれてきたような人物であり、それに見合った才覚と努力を継続してきた傑物。すでに父親から家督を譲り受けており、王国の重鎮である公爵としての役割を父親以上に取り回している。立場上、政治的なやり取りであったり、一種の腹芸であったりを使うこともできるが、当人の気質としては自身で動く実践主義であり、武人としての誇りも持ち合わせている。また、役職や性質を度外視すれば非常に素直な性格の持ち主で、よく主従の関係を無視した発言をするフェリスに、誤った知識を植えつけられたりしては方々で天然の部分をさらしたりもしている。追及しても、すぐ言い包められてる。
能力は『風見の加護』。風を読む性質と、風のように目に見えないものを見る性質を併せ持つ加護。彼女はその加護を通して他者の感情の風向きを読むことが可能で、詳細を読み解くことはできずとも『嘘』を言った、という事実を隠すことはできない。また、風系統の魔法を得意とし、自身の剣技と魔法を組み合わせた『百人一太刀』と呼ばれる剣撃は、目に見えない刃で視認範囲をぶった切る超級の剣技である。コミックスによると趣味は剣術・騎竜・フェリスと戯れること、特技は剣術・騎竜・交渉・料理

現在、『色欲』のカペラによりかけられた「龍の血の呪い」により病臥に伏している。
記憶を奪われ男勝りな面はひそめるが、物語後半には記憶喪失verの一面も残ったハイブリッドな性格になるという。

「魂の在り方が、その存在の価値を決める。己にとっても、他者にとっても、もっとも輝かしい生き方こそを、魂に恥じない生き方こそを人はするべきなのだ」

フェリックス・アーガイル / フェリス

クルシュの一の騎士にして、ルグニカ王国の『青』。こちらの世界に換算した時の誕生日は1月16日。
年齢19歳。身長172センチ。亜麻色の髪を肩口で揃えたセミロングにし、同色のネコミミを頭部に生やした亜人種。猫のような大きな瞳は黄色に輝き、髪には大きめの白いリボンをしている。これは幼い頃にクルシュにもらったもので、片時も離さず身につけている。男性であるが、長い手足は白く細く、スバルとほぼ同身長ながら線の華奢さは比べるべくもない。整った面貌の持ち主で、真剣な表情で髪型と服装を見なければ精悍な顔立ちでもある。普段はその顔を愛嬌たっぷりにしているため、可愛らしさしか表出していない。異世界でスバルを驚愕させたまさかの男の娘。
ネコミミを生やした格好と、愛嬌たっぷりの仕草、そして男性ながら大多数の女性を圧倒する女性らしさを併せ持つ異世界の設定詐欺師。猫撫で声とスキンシップ過剰な態度で、騎士という立場にありながらまったくそれらしくない人物。ルグニカ王国の中でも傑出した水魔法の使い手で、治癒・治療の分野で彼の右に出るものは国どころか世界を見渡してもそうはいない。その治癒術師としての腕を活かし、王国中の難病・重傷者を治療して回る多忙な身の上でもある。本人はクルシュの役にも立つからと、それを苦に思っていない。アーガイル家は水魔法に優れた血をつなぐ普通の人間の家だが、フェリスは母親の不貞の結果、ネコミミが付属で生まれてえらいお家騒動が起きた。幼少の頃、実家で悲惨な扱いを受けていたところを、行き掛かり上関わりを持ったクルシュによって救われる。これが書籍版ex1によると11年前のことである。以来、彼女に心酔しており、彼の全てはクルシュに捧げられている。アーガイル家は色々な経緯を経て取り潰しになった。とぼけた態度や口調で誤魔化しているが、生き死にに多く触れてきたことから非常にシビアな死生観と価値観の持ち主でもあり、特に生きる気力に欠ける弱者を心底軽蔑している部分がある。また、コンプレックスから純粋に弱者のことも嫌い。三章のスバルは数え役満です。
能力は『水の加護』。水系統の魔法を、およそ到達点まで極められる才能を有している。他の系統がからっきしの代わりに、フェリスの水系統の魔法は治癒方面に特化し、死者蘇生の手前までならどんな難病・重傷でも癒すことができる。また攻撃手段として、治療行為などで自身の手からオドに干渉した相手の肉体にマナを流し込み、暴走させることが可能。操り人形にしたり、体内の循環器系を狂わせて死に至らしめることも。クルシュには秘密にしている能力。
また猫耳は亜人の血の恩恵で他者の意識が自身に向けばすぐ気づけるレベルの敏感さである。
コミックスによると趣味はクルシュをからかうこと・クルシュと晩酌・クルシュと騎竜、特技は触診・料理・マッサージ(クルシュにだけ)
少なくとも一回、無駄死にできる

「心棒し、これ以上ない存在だとそう思うからこそ、同じようで違う存在が許せないんでしょう。似ているのに違う、紛い物。――その存在が」

ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア

剣鬼。こちらの世界に換算した時の誕生日は5月7日。
年齢61歳。身長178センチ。体重60キロ台後半。色の抜け落ちた白い髪を、年齢に見合わず豊かに残した老紳士。深い皺の奥、青く澄み切った瞳の輝きは鋭く、精悍な面持ちの理想的な歳の取り方をした老人。体つきは鍛えられており、背筋もピンと伸びている。
穏やかで懐の大きく、でも厳しくするところは厳しくする理想のお爺ちゃん。普段は物腰柔らかな紳士であるが、有事の際には剣鬼としての苛烈な部分が顔を出し、誰よりも早く窮地に駆け込んでいく剣士馬鹿一代。
かつては剣鬼の名で国中に知られた人物であり、衆目の前で表彰される当時の剣聖を真っ向から斬り合いでねじ伏せ、無理やりに自分の嫁にした【亜人戦争終結セレモニー事変】は当時を知る人々の話のタネとして長く伝わった。妻とした元剣聖の女性との夫婦仲は非常に良好で、当人は隠しているつもりが奥さんにべた惚れしているのは周知の事実であった。その最愛の妻を『白鯨』によって奪われ、それを打倒する手段を求めて彼の老人はアストレア家から出奔。紆余曲折を経てクルシュの臣下に加わり、白鯨討伐の機会を虎視眈々と狙っていた。スバルとの協力で見事にそれを成し遂げ、奥さんの敵討ちと自分自身への誓いを果たす。協力者となったスバルを非常に好意的に思っている。プロット上にいなかった人物とは思えないほど超大活躍を見せ、出番回と主役回が用意されている、ある種の成り上がりをやってのけた人物である。なお、妻以外の家族関係は微妙な状況にあり、特に息子と孫であるラインハルトとの折り合いは非常に悪い。
生まれは、北国グステコとの国境に近い辺境を預かる地方貴族トリアス男爵家の三男坊。トリアス家は過去には武名を誇っていたが、ヴィルヘルムが生まれた頃には没落した弱小貴族となっていた。アストレア家を出奔し家名と剣名を捨てた際には、トリアスと名乗る。元近衛騎士団を率いており、ボルドーとは長い付き合いの戦友。
加護なし。ただひたすらに剣に身を投じ、剣技の冴えに魂を捧げた結果、剣聖に匹敵し得る実力にまで己を高めた努力の人物。戦闘力は作中、当然ながら最上位クラス。ただし魔法系統の才能は欠片もないため、接近戦以外での戦力はあまり当てにならない。現役時代は『近づいて斬ればいい』の精神で幾多の戦乱を突破。鍛錬は続けているものの、さすがに現役時代に比べれば二周りほど実力は落ちている模様。

「テレシア・ヴァン・アストレア。我が妻の剣傷が開いた。――私はそれを確かめるために、魔女教に関わり続けなければならないのです」

アナスタシア・ホーシン

カララギの若き商会主、王選候補者。こちらの世界に換算した時の誕生日は3月10日。
年齢22歳。身長155センチ。ウェーブがかった腰まで届く薄紫の髪をした、小柄な体つきの人物。愛らしい顔立ちと小動物めいた雰囲気があるが、王選候補者の中では例外を除き最年長。浅葱色の瞳の持ち主。スタイルは見た目相応の残念状態だが、当人はそれはそれで使い道もあると気にしていない。
打算深く、自分の利益に執着する守銭奴体質。自分第一優先で、自分の利益からこぼれ落ちた分で自分の周りが幸せになるのは好き。自分でも認める欲深い性格で、孤児として育った経験もそれに影響している。幼少の頃に下働きとして務めていた商会で、小さな取引きに口出ししたことが切っ掛けでトントン拍子に仕事を任される。結果、私財を増やして務めていた商会を乗っ取り、食い続けて自分の商会を拡大――カララギでも有力な商会へと成長。その後、ルグニカへの進出の足掛かりに接触したユークリウス家との会談の中、王選候補者としての資質を見出され、王選に参加。夢は自分の国を手に入れること。果てなき強欲の持ち主。案外、人情家な上に義理堅かったりもする。獣人傭兵団との付き合いはカララギからであり、リカードとの付き合いは十年以上。副長の三姉弟とは大の仲良しで、特にミミは彼女にだいぶ甘やかされている。ユリウスとの主従関係は良好。彼女を立てるユリウスと、能力のあるものを取り立てるアナスタシアの相性は非常に良い。互いに見ているものが同じである限り、絆は強い。
加護なし、無能力者、先天的にゲートに欠陥を持ち、魔法も使えない。
金の臭いを嗅ぎつける嗅覚と、勝負所を見逃さない豪胆さは加護と無関係の天性の才能。ただし、それだけではない。
コミックスによると重度のモフリストで、部下に獣人が多いのは愛でる為という側面もある。趣味は小銭を数えること・獣人(三姉弟)を愛でること・ダイスキヤキ作り、特技は数字計算・鑑定・ダイスキヤキ作り(自称)

「物もそうやけど、売るならやっぱり恩が一番。形ないし、損ないし――値札もついてないし」

エキドナ / 襟ドナ

アナスタシアの襟巻に擬態する白狐の姿をした人工精霊。
造物主の名を冠し、口調、声音、性格なども魔女であるエキドナと類似するものの
名前の他に出自に関する記憶を持たない。
スバルは紛らわしいのでこちらのエキドナを「襟ドナ」と呼んでいる。
魔法の行使も契約の締結も出来ないため、アナスタシアとは使役関係にある訳ではないが
「興味を惹かれた」という理由から11年間相談相手になりながらアナスタシアの襟巻として追従し
今では両者の間に有情を伴う関係が築かれている(アナスタシア曰く「共犯者」である、と)
エキドナ本体の能力は未だ不明だが、「禁じ手」として緊急時にアナスタシアのオドに自身の存在を上書きして
アナスタシアの肉体を一時的に借り受けることが可能、その状態であれば体内に元々蓄えられたマナを消費して
有限ながら多少の魔法も使用できるようだ。

プリステラ攻防戦時に緊急措置としてアナスタシア本人の希望の元、肉体を一時借り受けたものの
何らかの理由で肉体から出られなくなってしまう。
その原因を探るため『暴食』の権能の解除法を探る名目でプレアデス監視塔への探索を提唱する。

「ボクはね、アナが好きなんだ。彼女と未契約ながらも、十年以上も一緒に過ごしたのは単なる観察欲というわけじゃない。実感としてこれが正しいかはわからないが、保護者か家族に近いものを感じている自覚もある。彼女にはできるなら健やかに、何より幸せになってほしい」

ユリウス・ユークリウス

ユークリウス伯爵家の長子、『最優の騎士』と呼ばれるアナスタシアの騎士。こちらの世界に換算した時の誕生日は7月7日。
年齢21歳。身長179センチ。体重70キロ前後。丁寧に整えられた、濃い紫色の髪をした美青年。鼻筋の通った美形で、瞳の色は濃い翡翠色。ルグニカでも有数の資産家貴族であるユークリウス家の長子として、恥じない格好と振舞いを身につけている。気障な仕草と挙動が異常に似合う人物であり、近衛の中でも彼とラインハルトが並び立つと市井では大変な黄色い声が上がってしまう。
近衛騎士の中で団長を除き、もっとも騎士として優れた適性を持つことから『最優』の名を冠する騎士。その名に恥じない高潔さと信念の持ち主であり、騎士という二文字の概念に強い憧憬を抱いている理想家でもある。思慮深く、他者への気配りも欠かさない、内外共にかなりのイケメン指数を誇る嫌な奴。代々、騎士として王国に仕えてきたユークリウス家の長子であり、幼い頃より近衛騎士として王国の剣となるよう英才教育を施されてきた血筋からのエリート。剣技、魔法のどちらにも秀でた人物で、騎士団の中でも総合力ではトップなのではという呼び声も高い。良くも悪くも自己にも他者にも正当な評価を下す性格であり、甘さのない厳しい面がある。ただしそれは自分への厳しさが先立つものであり、根底には自分にも他者にも『もっとやれるはずだ』という少年のような期待を抱いているが故のものである。ラインハルトとは騎士団入団前からの友人であり、フェリスとは近衛騎士になってからの付き合いで、どちらとも良好な関係を築いている。スバルとは若干、難しい関係。
能力は『誘精の加護』。精霊を目視し、会話し、好まれやすいといった加護。六色の準精霊を従えて、全属性を扱うことができるユリウスの適性は非常に優れている。が、単純にこの加護があれば精霊に無条件で好かれるというわけでもなく、ユリウス当人の努力の成果があってこその精霊騎士としての立場といえる。ロズワールほどではないが、六色の魔法使いとしての能力はかなりのもの。剣技においても近衛の中で彼と切り結べるのは団長とラインハルトのみであり、実質的な近衛騎士の二番手、戦力においては三番手を任されている。
怠惰のペテルギウス討伐の際、流れの傭兵ユーリの偽名で傭兵団に同行し、スバルに協力した。
コミックスのキャラクター紹介によるとアナスタシアとの主従仲は良好で相性に恵まれた関係で趣味は魔法の知識を深めること(失伝魔法マニア)、特技は剣術・魔法知識・騎竜・エスコート。

「こちらこそ、非礼を詫びよう。あのときの行いと発言の全てを撤回することはないが、それでも君を侮ったことだけは、心から」

(以下ネタバレ)
プリステラ攻防戦中、『暴食』ロイ・アルファルドに『名前』を食べられたため
スバルを除く世界の全てから自身にまつわる一切の痕跡を抹消され、
重要な優位点であった精霊との契約も無効となり弱体化した状態で続くプレアデス監視塔探索隊に同行する
ユークリウス家当主の実子ではなく養子。

イア、 クア、イク、アロ、イン、ネス

ユリウスが契約している各属性の準精霊。
インとネスは陰陽を司る準精霊。系統魔法の掛け合わせと二人のマナへの干渉を調律すると、本来は難しいとされる意思疎通の高等魔法『ネクト』ができる。

ヨシュア・ユークリウス

ユリウスの弟で、兄同様アナスタシアに仕えている。
整った細面の美青年。線の細い体を仕立てのいい礼服に包み、色素の薄い紫髪を長く伸ばしてうなじで一つに束ねている。学者然とした雰囲気を助長するようなモノクルが印象的。黄色の瞳は目尻がつり上がるタイプのもので、唇を結んだ表情は不機嫌なものにも見える。
ユリウスほど余裕のある性格ではないらしく、エミリア陣営の変わり者ぶりに慌てる面もある。どこか堅物っぽくありつつも愛嬌のある青年。兄を非常に慕っており、兄の話となると自制が利かず、熱を込めて興奮に顔を赤くしながら美辞麗句を並べ立てる。
『暴食』の権能の被害者の一人。
ユークリウス家当主の実子かどうかは、レムと同じ状態になっている5章終了時点では把握しているものがいなくなっている。

リカード・ウェルキン

獣人傭兵団【鉄の牙】の団長。
年齢39歳。身長206センチ。体重140キロ超過。褐色の短い体毛を生やし、狼に似た頭部を持つ生粋の獣人。種族的にはコボルトであるが、突然変異レベルで図体がでかい。全身にびっしりと黒い体毛が覆っており、その上から迷彩柄に近い配色の暗色系の服装で固めている。意外と瞳は円らだが、牙がすごい。
見た目通りの粗野で大雑把な性格の持ち主。声が大きく、カララギ弁で距離に関係なくくっちゃべることから初対面の受けは悪い。癖の強い傭兵団をまとめる立場だけに、自身もかなり癖の強い人物ながら人を見る目だけはあり、幼い頃のアナスタシアに将器を見てある事件で投資――結果、現在の関係を培っている。魔法的な才能はからっきしであり、大ナタを振るう戦い方は自己流であるが、本能任せの戦い方で十分に通じるワイルドな天才肌。戦況を見る目なども意外とあり、戦略眼戦術眼ともにそれなりに収めている。金銭にがめつく、金の切れ目が縁の切れ目でさばさばとした価値観の持ち主。それでもアナスタシアのことは付き合いの長さもあって可愛がっており、『お嬢』などと呼び立てながら彼女の目的のために協力している。
加護なし。純粋に本能任せの戦闘力と、長年の勘だけでここまでやってきた。アナスタシア同様に天性の持ち主であり、その部分も彼女と共通している。

ミミ・パールバトン

獣人傭兵団【鉄の牙】副長A。こちらの世界に換算した時の誕生日は5月5日。
年齢14歳。身長135センチ。体重30キロ台。 (*1)オレンジ色の体毛をした、愛らしい猫の獣人。ふさふさの毛を生やした猫がそのまま二足歩行していると思ってくれればいい。白いローブを羽織り、くりくり眼を好奇心で大きく動かして常に楽しそうに笑っている少女。ただし、傭兵団に所属している点から死生観に関しての割り切りはきっちりしており、幼い少女と侮るなかれ。戦闘力はリカードに次ぐ。
明るく能天気で裏表のない、見たまんま行動のまんま言動のまんまの少女。子どもらしい残酷さと遠慮のなさと図太さを併せ持っており、無邪気で無垢そのもの。傭兵団を家族として愛しており、リカードを父親、弟二人を全力で可愛がっている。ただし、彼女なりの可愛がり方なので弟二人はそれなりに大変。作中でぶっちぎりになんの裏表もない人物であり、白鯨戦でのスバルの活躍のおかげで好感度もそれなりに高い。実は、味方として見ると裏切る心配すら一切ない安全人物。「ミミに殺される可能性だけは今後、一切ない」と、作者も太鼓判を押して断言する。プリステラ訪問前にアナスタシアの使者としてロズワール邸を訪れて以来、ほぼ一目惚れに近い勢いでガーフィールに好意を抱き、付きまとって何くれとなく世話を焼いては「惚れた?惚れた?」とアピールし続ける姿がいじらしい。
能力は『三分の加護』。三つ子の姉弟であり、弟たちと痛みや感情を分かち合うという加護を持っている。ダメージを肩代わりするなどが可能であり、瀕死の一撃も分け合うことで命を拾うことなどが可能。ただし、長姉のミミだけ弟二人に比べてぶっちぎりでフィジカルが強い設定のため、肩代わりしても気付いていないときが多い。逆に彼女の運動量を分かち合い、弟二人の方が先にばてる始末。あまり役に立っていない加護のひとつである。

ヘータロー・パールバトン

獣人傭兵団【鉄の牙】副長B。こちらの世界に換算した時の誕生日は5月5日。
年齢14歳。身長135センチ。体重30キロ台。ミミと同様、オレンジ色の体毛を持つ獣人。姉との違いはヒゲの長さと、若干たれ目気味なところ。青いローブを羽織っていて、くりくり眼でおどおどと周囲を神経質に見回している気疲れしやすい少年。姉の後ろに隠れていることが多い。
極度のシスコンであり、姉にべったり。傍若無人なミミの振舞いを基本的になんでも許して肯定してフォローしてしまうため、ミミはすくすくあの人格に育った。ミミのフォローをして生きてきたため、気配りや空気の変化に敏感な性格で、団員たちからの信頼も厚いために副長としてはもっとも副長らしい。リカードが戦いが始まると最前線に飛び込んでいってしまうため、実質的な指揮官であるともいえる。姉にべったりではあるが、弟との仲も良好。ティビーもヘータローは素直に尊敬しており、兄の言い分はちゃんと聞く耳を持ってくれる。
『三分の加護』は姉と同様。ただし、基本的に姉の運動量と疲労を肩代わりするパターンが多く、最前線で好き放題に暴れる姉の尻ぬぐいを加護にすらも運命づけられているといってもいい。当人はそれで幸せそうなので、さもありなん。

ティビー・パールバトン

獣人傭兵団【鉄の牙】副長C、会計係。
年齢14歳。身長135センチ。体重。30キロ台。姉と兄同様に、オレンジ色の体毛の猫獣人。ただし、左目にモノクルをつけた参謀的見た目の小猫。黒いローブを羽織っており、モノクルの向こうにくりくり眼が理知的に輝く、計算高いタイプの少年。姉と兄の突っ込み役。
元気いっぱいの姉と、その姉のフォローをしつつ幸せそうな兄の下で、そんな二人を傍観者的に冷めた目で見て育ったクールな末っ子。姉と兄に関しては放任を貫いており、自分に被害がこなければこれといって手出し口出ししない。もっとも、端っこで本でも読んでいようものなら「ティビー、苔がはえるぞー!」と姉がちょっかいをかけてくるため、被害はけっきょくわりと常に受けている。傭兵団の事務的な部分を任されており、大雑把な傭兵団は彼なしではまともに機能しないともいわれている。知識欲を貪欲に持ち合わせており、アナスタシアの商会の手伝いなどもしており、アナスタシアなどは「ミミが賑やかし、ヘータローがオヤツ係。ティビーが秘書で傭兵団から引っこ抜いたりでけんかなー」と思っていたりする。それとなく彼女から誘いは受けているものの、なんだかんだで姉と兄から離れるつもりはない。
『三分の加護』の最後のひとりであり、ヘータロー同様に貧乏くじ。この加護のおかげで、姉弟での同時咆哮で巻き起こす破壊の『干渉波』を放つことが可能。昔、山登りをした際にミミとヘータローが騒いでいた際に発生した偶発的な必殺技であり、姉は五回、ティビーとヘータローはそれぞれ二回ずつ程度が限度の必殺。一日にミミを入れて、弟二人で交代して組んで四回しか使えない技である。

ラジアン

書籍版9巻に登場。【鉄の牙】の団員。

プリシラ・バーリエル

傲岸不遜なる王選候補者。こちらの世界に換算した時の誕生日は9月7日。
年齢19歳。身長164センチ。橙色の背に届く程度の髪をバレッタで一つに束ねた、血のように赤い瞳をした少女。気の強さがつり目がちな部分に表れており、挑発的な肢体をしている。作中登場人物の中で一番胸が大きい。毒花のような魅力を放つ少女。
『世界は自分に都合のいいようにできている』と公言してはばからず、事実あらゆる出来事は彼女にとって幸いをもたらすようになっている。自分本位で奔放な性格はそれらを原因とするもので、鼻っ柱を一度も折られたことがない故の傲慢さである。出身はヴォラキア帝国であり、帝国の地方領主の娘として生まれたが、ルグニカ王国との小競り合いの中で生家が失墜。齢十二にしてすでに男を虜にする美貌の片鱗を覗かせており、王国側に人身御供として売り渡される。が、彼女を手に入れるものは次々と謎の没落、変死を遂げており、その境遇にも関わらずいまだ清い体を保っている。最後に彼女を手に入れたのはライプ・バーリエルという王国の重鎮だったが、野心家の彼もまたプリシラに王候補としての資質があると公表した時点で事故死。現在、そのまま家督はそっくり彼女のものになっている。そのため、付いた異名が『血染めの花嫁』である。
能力は『太陽の加護』。陰陽の陽属性の加護をひときわ強く受けており、日中のあらゆる行動に補正がかかる。また、才能だけで陽魔法を使いこなす才媛であり、加護の影響もあって身体能力もずば抜けて高く、王候補の中ではクルシュに匹敵する戦闘力の持ち主。ただし、これには彼女の状況を取り巻く豪運や悲劇的な運命はなんら関係がない。
コミックスによると趣味は読書・観劇・芸術鑑賞、特技は審美眼・騎竜・剣舞
陽剣と呼ぶ真紅の剣を扱う
短編集から「鉄柵に覆われた檻に閉じ込められていた」に類する不自由を架せられていた時期がある可能性が高い。

アルデバラン / アル

記憶喪失の異世界人。プリシラの騎士(当人はそうとは認めていない)。
年齢推定40前後。身長173センチ。体重70キロ前後。左腕を失った隻腕であり、顔に負った負傷をヴォラキア製の黒い鉄兜で覆っている怪しすぎる風体。首から下は普通の町人風の格好に草履と、そのスタイルは意味が不明。腰の後ろに青龍刀に似た身幅の広い剣を差しており、片手でそれを扱う戦闘スタイル。
軽薄な言動におちゃらけた態度、記憶喪失の上に異世界ですでに十数年も過ごしているという点から、スバルとすぐに打ち解けたある意味同類。ヴォラキア帝国で剣奴として扱われていた時間が十年近くあり、片腕の損失と戦い方はそこで学んだもの。王候補であるプリシラに仕える騎士の立場だが、彼にもプリシラにもそういった認識は薄く、アルはプリシラに対してはお目付け役、プリシラはアルを雑用兼道化のように扱っている節がある。その関係性について、アルにはこれと言って思うところはない状況。生き残る才能だけが傑出しており、剣の扱いも魔法使いとしても二流止まり。裏を掻き、意表を突く戦術を得意とし、それしかできないと嘯く人物でもある。この作品における三つの確信的な謎の一つを握る人物。
加護なし、無能力者。ひたすらに神がかり的な生き残りの才能だけで、剣奴としても凡庸な実力でありながら生き延びてきた。まるで少し先のことが見えているかのような彼の戦いぶりは、闘技場ではそれなりに盛況だった模様。
コミックスのキャラクター紹介によると趣味は酒・昼寝・賭け事(弱い)、特技は日曜大工・似顔絵・手品・折り紙等。また兜を脱いだ後姿は黒髪を後ろでまとめた風に描かれている。
レムをラムと勘違いするなど鬼族最後の集落となんらかのかかわりがあった模様。
カペラ以外の「大罪」(魔女か大罪司教かは不明)の誰かを見知っている模様。
短編集1より魔女の脅威を身をもって知っている模様
5章での戦闘や、書籍版短編集の前日譚の描写から条件を満たすことで発動できる事象の繰り返し能力がある模様。ただしスバルとは違って、能力が発動している間だけ(?)自身の死亡(被害者になる場合)と他者の死亡(加害者になる場合)により事象が戻る模様。ただし戻ったことを認識できるのが自身ではなく他者になる場合もあり、そのからくりの詳細は不明。どちらになるかはアル曰く「賭け」。
能力の発動の条件や能力の有効範囲(物理的な距離、アル自身は領域と呼んでいる)、能力発動中の有効範囲外との時間経過の差異があるのかどうか、能力の有効期間・繰り返し回数上限等はすべて現時点では不明。

シュルト

プリシラに仕える少年。
十代前半くらい。桃色のふわふわした巻き毛に、女性と見間違うほどに線の細い体つきと整った顔。声の高さも声変わりがまだきていないことを証明しており、未発達の体を執事服に包む姿がどことなく背徳感を漂わせている。

  • 最終更新:2017-05-14 12:47:39

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